久しぶりの大会、再会を喜ぶ選手たち【Top of the Top 2020】ボルダリング男女決勝後のコメント
10月31日に行われた「Top of the Top 2020」(石鎚クライミングパークSAIJO=愛媛県西条市)のボルダリング男女決勝は、中村真緒、高田知尭がいずれも国内シニア大会で初の優勝を飾った。以下、決勝を終えた選手たちのコメント一覧。
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中村真緒(女子優勝)
「(野口)啓代さんや(伊藤)ふたばちゃんがいて上位は手堅いなと思っていたので、リラックスして登ることができた。登れなかった唯一の2課題目で、あまり得意ではないコーディネーションが止まったので、今日はうまく行けるんじゃないかと思った。最終課題は前の選手たちがゾーンも止まっていない何となくわかっていて、自分も登れないと思ったが、1トライ目に行けそうという感覚があって、その感覚を大切にして登ることができた」
野口啓代(女子2位)
「日本代表のユニフォームを着て、ボルダリングの大会で決勝方式を戦うのが久しぶりで懐かしい感じがした。1~3課題目を一撃できて、これまで練習してきた成果が発揮できたと思ったが、最終課題はゾーンも取れずに2位になってしまった。反省点が見つかったので今後に生かしていきたい。最終課題は傾斜が強いところから両手で取りにいくコーディネーションムーブが最初にできず、他のムーブも試したが結局登れなかった」
伊藤ふたば(女子3位)
「代表ユニフォームを着ての久しぶりの大会は緊張感があって、久々のコンペは楽しかった。1課題目でアテンプトをかけてしまったり、2課題目もポロ落ちしてしまったり、修正しないといけない部分は沢山あると感じた。最終課題は登ったら優勝だとわかっていたので、そういう状況でも登らないといけないと思う。自分自身強くなってきているのは実感してきているが、それをコンペでしっかり出し切ることができていない。明日のリードは、8月のリードジャパンカップから自分が成長している部分もあると思うので、それをしっかりと出したいと思う」
高田知尭(男子優勝)
「今年のジャパンツアーが散々な結果で進んできていて『どうしたらいいだろう?』となっていたが、最近は先輩方と一緒に登ってもらっていて、色々なアドバイスを貰い、考え方にきっかけみたいなのが見えていた。久しぶりに『コンペに出るぞ』という気持ちになれたというか、いやな気持ちじゃない状態で挑めたのは良かったと思う。(決勝課題の中で鍵となった課題を挙げるなら?)ふだんは苦手なタイプの2課題目に対して、今日はあまり苦手意識を考えずにできたので、そこが良かったなのかなと思う。コンペなので緊張感はあるが、仲の良いチームなので、久しぶりにみんなと顔を合わせられて嬉しかったし、楽しかった。こういう大会を開催していただいてありがたいなと思う」
楢崎智亜(男子2位)
「久しぶりの大会で楽しかった部分はあるが、自分のパフォーマンスが良くなかった。久しぶりで上手く集中できなかった部分がある。もう一度トレーニングなどを考え直さなないといけないと思う。リードもかなりやり込んできているので、明日も楽しみ。(先日のジャパンツアーで日本人初となる5秒台を記録したが)5秒台は自分のコンディションが良ければ出るタイムだと思っている。5.5秒くらいは出したい」
緒方良行(男子3位)
「序盤からプレッシャーのかかるラウンドではあったが、登らないといけない課題をしっかり決めることができたのは良かった。ただ、自分の長所を活かした登りが存分に出来なかったのが少し悔しい。代表のユニフォームを着ることも、他の選手と触れ合うアイソレーションも、すごく久々で少し感動したし、テンションも高騰する。(今後については)12月にアジア選手権が開催され、出場できそうであれば、まずはそれを第一の目標にする。来年の国際大会が予定通り開催されることを期待して、しばらくはトレーニングに励んでいきたい」
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取材・文 編集部 / 写真 窪田亮