壁から壁への「渡り」を成功させる平野夏海

ユース最終年の平野夏海らが優勝。男子は安楽宙斗が圧勝【リードユース日本選手権2021】

 スポーツクライミングの第9回リードユース日本選手権決勝が30日、桜ヶ池クライミングセンター(富山県南砺市)で行われ、各カテゴリーの優勝者が決定した。

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 午前に行われた女子決勝、ユースB(2006、07年生まれ)では、予選4位通過だった抜井美緒が高度22付近の難所を巧みな足さばきで切り抜けると、レストをうまく取り入れて体力を回復。最後は同センター名物、壁から壁への「渡り」の直前に落下してしまったが、36まで高度を伸ばし2位以下に大差をつけて優勝した。ユースA(2004、05年生まれ)は昨年ユースB女王の森奈央が丁寧にムーブを重ねていき38+をマーク。2位高尾知那、3位小池はなを僅差で振り切ってカテゴリーまたぎの2連覇を達成した。

 最年長カテゴリーのジュニア(2002、03年生まれ)では、今年からカテゴリーが上がった谷井菜月が女子で初めて渡りを成功させるなど躍進し、46+で暫定首位に立つ。すると最後に登場した予選1位の平野夏海が全身を駆使して谷井を上回るペースで進み、渡りにも成功。谷井と同じ高度46からの一手に失敗し、目指していた完登には届かなかったものの、最後のLYCを見事に優勝で飾った。

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 午後からの男子決勝、ユースBは予選2位の小俣史温が最高到達高度を40+まで伸ばすと、直後に登場した安楽宙斗が抜群の持久力、保持力、ムーブの読みなどでぐんぐん高度を上げていき、最後のランジもしっかり決めて約1分半を残しての完登劇。予選2ルートを男子全カテゴリーの中で唯一完登していた有望株が決勝でも登り切り、圧勝で2連覇を遂げた。結果的に安楽以外の男子完登者は後述の上村悠樹のみで、まさに出色のパフォーマンスだった。

 ユースAは上村が長いリーチを生かして安楽に続く男子2人目の完登者に。予選1位の村下善乙が終盤で力尽きたため、世界ユース選手権2019リードでのユースB準優勝者が国内外を通じ公式戦初優勝を成し遂げた。

 最後に行われたジュニアでは、ボルダリングを得意としW杯では5位入賞の実績もある川又玲瑛が高度を42+まで伸ばし、予選7位からの逆転で前年王者・百合草碧皇の大会3連覇を阻止。最近はリードにも力を入れているという17歳が、この種目の公式戦では初となる優勝を飾っている。
 

<リザルト>

女子ユースB(2006、07年生まれ)
1位:抜井 美緒/36
2位:武石 初音/29+ ※予選1位
3位:村越 佳歩/29+ ※予選8位

女子ユースA(2004、05年生まれ)
1位:森 奈央/38+
2位:高尾 知那/38
3位:小池 はな/37

女子ジュニア(2002、03年生まれ)
1位:平野 夏海/46+ ※予選1位
2位:谷井 菜月/46+ ※予選4位
3位:久米 乃ノ華/29+

男子ユースB(2006、07年生まれ)
1位:安楽 宙斗/TOP
2位:小俣 史温/40+
3位:猪鼻 碧人/38+

男子ユースA(2004、05年生まれ)
1位:上村 悠樹/TOP
2位:村下 善乙/39+
3位:田中 裕也/30+

男子ジュニア(2002、03年生まれ)
1位:川又 玲瑛/42+
2位:百合草 碧皇/40+
3位:抜井 亮瑛/39

※左から氏名、決勝成績(高度)

「第9回リードユース日本選手権南砺大会」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA/アフロ

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