楢崎智亜(写真)ら7名の日本人選手が予選を通過した

男子予選、日本勢は7名が準決勝へ/ボルダリングW杯2018第5戦 八王子大会

 2日午後、ボルダリングW杯2018第5戦八王子大会の男子予選が行われ、7名の日本人選手が明日の準決勝進出を決めた。

 91名が2グループに分かれた予選は、全体的に高い難易度が設定され、全5課題完登者は0人。特に第2グループがひと際厳しい展開で、1完登さえすれば準決勝進出に手が届く結果となった。

 第1グループは、ウクライナの伏兵、セルギエイ・トーピシカが躍動する。第4戦で優勝したアレックス・ハザーノフ(イスラエル)のみが完登していた最終第5課題を一撃するなど、見事に首位通過を決めた。この29歳のベテランに続いたのが、日本の藤井快と楢崎智亜。第5課題こそ取りこぼしたものの、4完登で2、3位につけている。また、藤脇祐二が6位に、今季初戦で決勝に進出していた高田知尭も10位に滑り込んで準決勝進出を決めた。

 難関課題が続出した第2グループは、実力者たちが結果を残す。昨年の年間王者、チョン・ジョンウォン(韓国)が第1課題を唯一完登し、3完登で首位に立つと、現在年間ランキング1位のイェルネイ・クルーダー(スロベニア)も、誰ひとりとしてゾーン獲得ができなかった第3課題を攻略し3位に入った。日本勢からは2位に原田海、3位に杉本怜が入ると、今季初出場の楢崎明智も6位となり、次ラウンドへと駒を進めた。

 

藤井快コメント
「今シーズンの中で一番締まっているというか、苦しい展開の予選だったと思います。W杯の予選はどの大会も一撃できる課題が、少なくとも1、2課題はあるんですけど、今回はどれも回数がかかってしまって、他の選手も苦しそうでみんな裏で険しい顔をしていました。(予選でポイントになったのは)体の問題ではなく、マインドの問題だと思っているので、メンタルが最後まで切れずに戦えるか。5課題あるので、1課題取りこぼしたとしても次の課題にどう切り替えられるか、そういったタフなメンタルが求められたと思います。落ちそうなムーブなどをうまく察知できず、ポロッと落ちて回数を重ねることが多かったので、明日はそこを修正していきたいです。自国開催ということで多くの期待とプレッシャーがのしかかってきますけど、僕にできるのは今やれることを全力でやるだけ。その全力が皆さんの期待に応えられればと思います」

 

楢崎智亜コメント
「今回はかなり難しくて、1課題目から締まっていました。強度のほかに、ムーブの読みの難しさがあって、アテンプトを重ねてしまいました。(準決勝で大事になることは)日本の課題はかなり作り込まれていて、設定された動きでしか登れない課題が多く、それをなかなか壊せなかった。しっかりと見極めていくことが重要だと思います。去年の悔しさはずっと持っていて、練習でも今年こそ優勝するという意識で取り組んで来ました。もちろん、今大会の目標は優勝です」

 

藤井、楢崎らを抑え、第1グループを首位通過したウクライナのセルギエイ・トーピシカ

 

昨季年間王者のチョン・ジョンウォン。第1課題は、彼以外に完登者が現れなかった。

 

現在の年間ランキング1位、イェルネイ・クルーダー。安定感が増した今シーズンだが、八王子でも危なげなく準決勝へ進出した。

 

昨年、開催国枠で出場した八王子大会で一気に決勝へと進んだ石松大晟。今年は第2グループ12位で惜しくも予選敗退となった。

 

<男子予選>

第1グループ
1位:セルギエイ・トーピシカ(29/ウクライナ)/4t5 11 11
2位:藤井 快(25)/4t4 12 10
3位:楢崎 智亜(21)/4t4 13 8
4位:アレックス・ハザーノフ(23/イスラエル)/4t4 21 16
5位:アンゼ・ペハルク(20/スロベニア)/3t4 7 7
6位:藤脇 祐二(22)/3t4 19 16
7位:マイケル・ピコーラス(22/イタリア)/2t5 5 22
8位:ガブリエーレ・モローニ(30/イタリア)/2t4 2 6
9位:アレクセイ・ルブツォフ(29/ロシア)/2t4 3 5
10位:高田 知尭(23)/2t4 4 13
―――――
14位:北江 優弥(20)
15位:樋口 純裕(25)
17位:亀山 凌平(21)
19位:波田 悠貴(21)
20位:土肥 圭太(17)
21位:日比野 良祐(19)
24位:村井 隆一(23)

第2グループ
1位:チョン・ジョンウォン(22/韓国)/3t4 7 8
2位:原田 海(19)/2t4 2 7
3位:イェルネイ・クルーダー(27/スロベニア)/2t4 5 6
3位:杉本 怜(26)/2t4 5 6
5位:マニュエル・コルニュ(24/フランス)/2t4 8 7
6位:楢崎 明智(19)/2t3 4 4
7位:ジェーソン・ホロワッチ(33/カナダ)/1t4 2 12
8位:ミカエル・マエム(27/フランス)/1t3 1 3
9位:ウィリアム・リダル(21/イギリス)/1t3 3 4
10位:キム・マルシュナー(20/ドイツ)/1t3 3 10
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12位:石松 大晟(21)
12位:緒方 良行(20)
14位:渡部 桂太(24)
16位:渡邉 海人(21)
22位:山内 誠(23)
23位:堀 創(28)
43位:名嶋 祐樹(20)

※各グループ10位までが準決勝進出
※左から氏名、年齢(大会初日時点)、所属国、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

 
リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから
スケジュールはコチラから

CREDITS

取材・文 編集部・篠幸彦 / 写真 窪田亮

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