FEATURE 81

公式大会をセットするには? ルートセッターへの道


スポーツクライミングにおいて重要な役割を担っているのが、登るルート(課題)を生み出す「ルートセッター」だ。では、ボルダリングジャパンカップをはじめとする公式戦の舞台で、実際に課題をセットするにはどうすればいいのか? その条件を紹介する。

 ルートセッターは、セットだけで生計を立てている人もいますが、それ以外の仕事を持っていることも実は多いです。ホールド製作をメインとしている人、ジムのオーナーやスタッフ、岩を登るプロクライマー……などなど。国内資格を持つセッターの中には、選手として大会に出続けている方もいます。一口にセッターと言っても、クライミング界との関わりは多種多様なのです。
 
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 国内では、日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)が資格を発行しています。公式大会のセットをするには、その資格を持つ公認ルートセッターになる必要があります。大会の中心的役割であるチーフを務めるには級の保有が必要で、等級が上がるにつれて大きな規模の大会に関われるC級、B級、A級が設定されています。
 
[公認資格の有無]
・公認資格なし=商業ジムなどでセットが可能
・公認資格あり=公式大会でセットが可能
 
[公認資格の内訳]
一般ルートセッター=JMSCAが主催や公認をする競技会のセットが可能

(競技会でルートの適正および安全性の確認ができる)

競技ルートセッターC級=都道府県規模の競技会でチーフが可能
競技ルートセッターB級=国体ブロック大会やそれに準じた規模の大会でチーフが可能
競技ルートセッターA級=BJCなど全国大会規模の競技会でチーフが可能
 
[公認資格取得には]
・初回登録年度内に18歳に達する必要がある
・ルートセッター認定会の筆記試験および実技研修を行い、審査などに合格する必要がある
 
[競技ルートセッターへの昇格、昇級には]
・一般→C→B→Aの昇級にはその都度、資格審査会などによる審査が必要
 

 
 国際公式大会でチーフセッターになるには、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が発行する国際ルートセッターの資格が必要です。その取得は狭き門で、日本で有しているのはまだ6人。大会ではチーフ1人にセッターが数人、そこに国際ルートセッターの資格はなくてもよいアスピラント数人を加えた、6~8人程度でチームが構成されることが基本となります。
 
[IFSC公認資格取得には]
・JMSCA、IFSC公認国際ルートセッターからの推薦が必要
・IFSCルートセッター委員会内の投票が必要
 
ルートセッター認定会などの情報はJMSCA公式サイトから

CREDITS

植田幹也 / 構成 編集部 / 写真 藤枝隆介

※掲載内容は2020年3月時点の情報です。

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