
17歳のサンダース(中央)が開幕戦を制した
サンダースが年またぎの連続V 日本勢最高は中村の4位【ボルダーW杯2025 第1戦柯橋大会】
中国・柯橋で19日、クライミングW杯ボルダー第1戦の女子決勝が行われ、米国のアニー・サンダースが昨シーズン最終戦に続く優勝を飾った。日本勢最高は中村真緒の4位だった。
今シーズンから準決勝には予選24位まで、決勝には準決勝8位までが進むレギュレーションに変わった中、日本勢は出場した6人全員が予選を通過。3完登した関川愛音が1位タイで発進した。準決勝は2完登の関川が3位、1完登の野中生萌、中村が5、6位に入り、日本勢3人が決勝に駒を進めた。関川は初のW杯決勝を戦う。
決勝は完登数の少ない展開となった。第1課題は野中のみが完登。素早い足さばきなどで後半パートに進むと、うまく体を引き上げて攻略した。今シーズンから導入されたポイント制によって24.7点を獲得した。
全員がゾーン止まりとなった第2課題を経て、バランス系の第3課題では中村が見事に完登。失敗していたゴール取りを決め切り、満面の笑みを見せた。野中は残り10秒でゴール下に達したが完登への一手は届かず。すると後続のサンダースが右足を上げることで最終ムーブの難易度を下げることに成功。そのままトップホールドを保持し、第3課題までの獲得ポイントで首位に浮上した。
最終課題は全員が重力に抗えず、完登者は再びゼロ。この結果、完登数では5位までが1完登で並ぶも、ただ1人4課題すべてのゾーンに達したサンダースが54.7点で逃げ切り、2025年のクライミングW杯シリーズ開幕戦を制した。2位は44.9点のオリアーヌ・ベルトン(フランス)、3位は44.8点のエリン・マクニース(英国)で、日本勢は表彰台に届かず。中村が44.4点で4位、野中が44.1点で5位、関川が29.6点で6位だった。翌20日は男子の準決勝、決勝が行われる。日本勢は6人全員が予選を通過している。
<決勝リザルト>
1位:アニー・サンダース(USA)/54.7pt
2位:オリアーヌ・ベルトン(FRA)/44.9pt
3位:エリン・マクニース(GBR)/44.8pt
4位:中村 真緒(JPN)/44.4pt
5位:野中 生萌(JPN)/44.1pt
6位:関川 愛音(JPN)/29.6pt
7位:ソ・チェヒョン(KOR)/19.6pt
8位:オセアニア・マッケンジー(AUS)/9.9pt
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9位︰葛生 真白(JPN)※準決勝進出
11位:松藤 藍夢(JPN)※準決勝進出
21位:伊藤 ふたば(JPN)※準決勝進出
※左から順位、氏名、所属国、獲得ポイント
※ポイントはゾーン到達で10点、完登で25点。各課題のポイント獲得までにフォールした回数×0.1点が減点される
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文 編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima / IFSC
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