
安楽宙斗がプロクライマーの道へ 会見で決意語る
パリ五輪のボルダー&リードで銀メダルを獲得し、今年のジャパンカップでボルダーとリードの2冠に輝いた安楽宙斗(JSOL所属)が12日、都内で会見を行い、プロクライマーの道に進むことを表明した。
この春に千葉県立八千代高校を卒業した安楽が、プロの道を選択した。安楽は冒頭の挨拶で「これからは1人の社会人として、そして大人としてプロクライマーという道を歩んでいきたい。圧倒的な強さを持った最強のクライマーで在り続けたい」と決意を語ると、「個人として最強のクライマーで在りながらも、もっともっと多くの人にクライミングの魅力と楽しさを伝え、クライミングというスポーツをより身近で、誰もが楽しめる競技にしていきたい」と抱負も述べた。
決断の理由について「クライミングを突き詰めて頑張りたいと思ったから。クライミングがすごい好きで、クライミングのことをしょっちゅう考えてしまう。クライミングに集中できる時間が欲しかった」と安楽。パリ五輪で銀メダルを獲得するなど好成績が続いていることや、大学で強く学びたいと思うことが今はまだなかったことも要因になった。家族や友人、すでにプロクライマーとして活動している楢崎智亜・明智兄弟などにも相談し、パリ五輪後の昨年9月頃に進路を決めたという。
3年後のロサンゼルス五輪に向けては「もちろん出場して金メダルを取りたいけど、まだ実施種目がどうなるかもわからない。1年ごとに全力を尽くすスタイルで続けていきたい」と話した。
▼JSOLが“社会人の第一歩”をサポート
会見には安楽の所属先企業「JSOL」で代表取締役社長を務める永井健志氏も出席。4月に入社する新入社員が名刺交換や電話対応などのビジネスマナーを学ぶ研修の場を安楽にも提供することを明かした。
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取材・写真・文 編集部
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