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オンライン会見に出席した森秋彩(左)と楢崎智亜
森、楢崎が今週末のリードジャパンカップへ意気込み 「攻めた登りを」「日本代表にもう一度」
3月1、2日に三重県伊賀市の「DMG MORIアリーナ」で開催されるリードジャパンカップ(以下LJC)を直前に控えた27日、出場選手のオンライン記者会見が行われ、森秋彩と楢崎智亜が壁の印象や意気込みなどを語った。
2023年9月にオープンした「DMG MORIアリーナ」にはリード、ボルダー、スピードの3種目の壁が備わっている。今大会で使用されるリード壁についての印象を問われた森は、1度練習で訪れたことがあるといい、「壁がすごく高くて横幅もあって、海外のW杯で使うような壁と雰囲気が似ている。普段のLJCとは少し違った感じになると思う。W杯や世界選手権に向けての練習としてもとてもいい壁だと思うので、すごくいい経験ができると思う」と話した。
高さと幅がある点について楢崎も同調し、「幅があるので、蛇行し過ぎずストレートアップしても手数が稼げる壁。上部は傾斜がないので、かなり繊細な感じになると思う」と課題の展開を予想した。続けて「天候に左右されない点もすごくありがたい」と屋内施設の利点を述べると、「寒いと体が動かなくなっちゃうタイプ」だという森も「室内でよかった」と述べた。
2月1、2日のボルダージャパンカップ(以下BJC)以降、今大会に向けたトレーニングについて森は「BJCでは体調がよくなかったので体調を戻すことに全力を尽くした。そこからはリードに切り替えて、割と高さのある壁で持久力トレーニングをしつつ、ボルダリングで培ってきたパワーはなくさないようにして、どんな課題が来ても対応できるように対策してきた」と準備に抜かりはない様子。週の中で8割ほどをリードに充ててきたという楢崎は「先週ぐらいまでかなり疲れていたけど、今は疲れが抜けてきて調子自体はいいと思う」と状態の良さをアピールした。
最後に大会の目標を聞かれると、5連覇中の森は「何度も優勝しているけど、ミスを恐れずに攻めた登りをしたい。登るからには長く楽しみたいし、トップ(完登)して気持ちよく優勝して終われたら自信にも繋がると思う。W杯で堂々とした登りを見せられるように、まずは直近のLJCを全力で頑張りたい」と力強いコメント。楢崎も「表彰台に立って、リードの日本代表にもう一度入りたい」と意気込んでいた。
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取材・文 編集部
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