20歳の藤野柊斗が初優勝 ビッグファイナルで自己新の5秒18【スピードジャパンカップ2025】

 スポーツクライミングのスピードジャパンカップが16日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAで行われ、男子は20歳の藤野柊斗が初優勝を飾った。

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 予選には25人が出場。自己新記録の5秒24を残した藤野がトップで決勝トーナメントに進出した。4秒97の日本記録を持つ大政涼は5秒26で2位。大会2連覇中の安川は5秒35で3位。3人は昨年よりも速く設定された5秒39以内という日本代表選考基準タイムをクリアした。決勝トーナメントにはタイム順で16位までの選手が進出した。

予選首位通過を果たした藤野(手前)

 決勝トーナメントでは予選上位3人が順当に2連勝。ここに予選5位だった竹中翔が加わってベスト4が決定した。その後、ここまで安定感のある登りを見せている藤野が竹中に勝利。シニアの公式大会では初のビッグファイナル進出を決める。優勝候補対決となった大政と安川の一戦は安川が中盤で落下してしまい大政に軍配が上がった。

注目の対決は安川の落下で大政に軍配が上がった

ビッグファイナルは藤野(手前)と大政の対決となった

 藤野と大政が対峙した優勝決定戦は互いに力を出し合う接戦が繰り広げられた。だが終盤で大政が足を滑らせてしまい勝負あり。藤野は5秒18でまたもや自己記録を更新した。優勝のかかるレースで自己新記録をマークする勝負強さを発揮した藤野は、ジャパンカップのタイトル獲得に大きくガッツポーズを繰り出して喜んだ。

ビッグファイナルは終盤まで接戦が繰り広げられた

自己新記録となる5秒18で先着したのは藤野。シーズン初戦ながら好タイムを記録した

<決勝リザルト>

1位:藤野 柊斗(東洋大学)/5秒18
2位:大政 涼(松山大学)/9秒05
3位:安川 潤(早稲田大学)/5秒37
4位:竹中 翔(岐阜県山岳連盟)/FALL

※左から順位、氏名、所属先、成績
※1・2位はビッグファイナル(1位決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 小野正文 / 株式会社C.P.I.

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