表彰台に上がった(左から)小屋松恋、林かりん、河上史佳

林かりんが2年ぶり2度目のV 7秒23の女子日本新も樹立【スピードジャパンカップ2025】

 スポーツクライミングのスピードジャパンカップが16日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAで行われ、女子は自らの日本記録を更新するなどした林かりんが2023年大会以来2年ぶり2度目の優勝に輝いた。

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 午前の予選には13人が出場し、7秒32の女子日本記録を持つ林が7秒50のタイムで首位通過。2位の小屋松恋、3位の河上史佳も7秒台をマークし、7秒99以内の日本代表選考基準をクリアした。タイム順の上位8人がトーナメント方式による決勝に駒を進めた。

7秒50で予選を首位通過した林

 トーナメント戦は初戦に勝利した林、小屋松、河上、金谷春佳がベスト4に進出。その最初のレースで林が女子日本記録を更新する。ボルダーでの登り込みで軸が安定してきたという19歳がスムーズにムーブをつなげて7秒23を叩き出し、ガッツポーズを繰り出した。もう1つのレースは昨日のユース日本選手権でU19を制していた小屋松が勝利した。

林は日本新記録をマークして笑顔を見せる

優勝決定戦に臨む林(手前)と小屋松

 ビッグファイナルは日本記録を更新したばかりの林と2日連続優勝を狙う小屋松が激突。しかしスタート直後のトモアスキップを小屋松が失敗してしまい、その隙に林がどんどんと駆け登る。林は再びの好タイムとなる7秒29を計測して、2度目のジャパンカップ優勝を確実なものとした。

2度目の優勝を決めた林

レース後は小屋松と抱擁をかわして健闘をたたえ合った

<決勝リザルト>

1位:林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/7秒29
2位:小屋松 恋(横浜隼人高等学校)/11秒57
3位:河上 史佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/7秒78
4位:金谷 春佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/8秒92

※左から順位、氏名、所属先、成績
※成績は、1・2位はビッグファイナル(1位決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 小野正文 / 株式会社C.P.I.

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