
スポーツクライミングの2025年主要大会スケジュール
スポーツクライミングの2025年シーズンは、国内は2月1、2日のボルダージャパンカップ(東京・駒沢)で幕を開ける。国際大会はW杯シリーズが4月19~21日の柯橋大会(中国)で初戦を迎える。
国内の主要大会として挙げられる各種目のジャパンカップは、2月16日にスピードが佐賀県多久市で、3月1、2日にリードが三重県伊賀市で開催される。2月15日のスピードジャパンカップ前日には同会場でスピードのユース日本選手権も予定されている。
2025年のW杯シリーズは、主催するIFSC(国際スポーツクライミング連盟)の大会スケジュールによれば、ボルダー、リード、スピードのいずれも6戦が行われる予定(1月31日時点)。開催都市は近年にない多さで、中でも5月に実施されるクリチバ大会(ブラジル/ボルダー第2戦)は南米で初のW杯開催となる。さらにバリ(インドネシア/リード第2戦・スピード第2戦)、デンバー(米国/スピード第3戦)、クラクフ(ポーランド/スピード第4戦)、マドリード(スペイン/リード第5戦)、クラーゲンフルト(オーストリア/スピード第6戦)も初めてW杯の開催地に選ばれた。スペインの首都・マドリードでの大会はすでに無料で観戦できることが発表され、IFSCは多くの観客が集まることを期待している。
種目ごとに見ると、各種目とも4月にW杯の初戦があり、その後ボルダーは6月まで、スピードは7月まで、リードは9月まで実施される予定。開催都市を見ると、4月から5月上旬にかけてアジアツアー、5月中旬から下旬にかけて北南米ツアー、6月から7月にかけて欧州ツアーが組まれたと言える。欧州ツアーのフィナーレとして、7月28日から8月3日までフィンランド・ヘルシンキでユース世界選手権が行われる。
2025年の最大の山場はW杯シリーズ終了後、9月21~28日に開催される世界選手権(韓国・ソウル)だろう。安楽宙斗、森秋彩、野中生萌ら日本のトップ選手の多くが世界選手権を今年の目標に定めている。ボルダーの新ルール導入、シード権であるIFSC枠の撤廃、シニア公式大会の参加年齢引き上げ(年末時点での年齢が16歳から17歳へ)など、環境は変わっていくが、2025年も選手たちには変わらず声援を送りたい。
2025シーズン 主要大会スケジュール
【国内大会】
2月1~2日
ボルダージャパンカップ2025(B)東京・駒沢
2月15日
第5回スピードユース日本選手権(S)佐賀・多久
2月16日
スピードジャパンカップ2025(S)佐賀・多久
3月1~2日
リードジャパンカップ2025(L)三重・伊賀
【国際大会】
4月19~21日
W杯(B)中国・柯橋
4月26~28日
W杯(L・S)中国・呉江
5月3~5日
W杯(L・S)インドネシア・バリ
5月16~18日
W杯(B)ブラジル・クリチバ
5月23~25日
W杯(B)米国・ソルトレイクシティ
5月31日~6月1日
W杯(S)米国・デンバー
6月6~9日
W杯(B)チェコ・プラハ
6月13~16日
W杯(B)スイス・ベルン
6月25~29日
W杯(B・L)オーストリア・インスブルック
7月5~6日
W杯(S)ポーランド・クラクフ
7月11~13日
W杯(L・S)フランス・シャモニー
7月18~20日
W杯(L)スペイン・マドリード
7月26~27日
W杯(S)オーストリア・クラーゲンフルト
7月28日~8月3日
ユース世界選手権(B・L・S)フィンランド・ヘルシンキ
8月7~17日
ワールドゲームズ(S)中国・成都
9月5~7日
W杯(L)スロベニア・コペル
9月21~28日
世界選手権(B・L・S)韓国・ソウル
※B=ボルダー、L=リード、S=スピード
※日程は現地時間
※スケジュールや実施種目は変更される場合があります
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文 編集部 / 写真 © Drapella/Virt/IFSC
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