野中生萌「いろんな選手にいろんな思いがある」 ボルダージャパンカップ前日会見

 2月1、2日に東京都世田谷区で開催されるボルダージャパンカップ(以下BJC)に向けたオンライン記者会見が31日に行われ、パリ五輪に出場した野中生萌が出席した。

 冒頭でコンディションについて問われ、「毎年BJCは(代表選考も兼ねているため)早い時期に行われるので、W杯のシーズン中とはコンディションが違う。トレーニングは継続していたので、調子が悪いということもない」と“いつも通り”であることを話した野中。昨夏のパリ五輪に向けて苦手だったというスラブなどでのバランス系の動きを強化しており、登る以外のフィジカルトレーニングにもバランス要素を加えて、現在も取り組んでいることを明かした。

 ポイント制などの新ルールについては「やってみないとわからないけど、フォーマットが変わることでトライの仕方が変わる可能性もある。どう感じるか楽しみな部分もある」とコメント。今年のW杯は世界ランキング10位以内の選手に与えられるIF枠(シード権)が撤廃されることで、選考大会でもあるBJCで日本代表に選ばれるためのし烈な戦いが予想される。野中は「今回のBJCは例年以上に、いろんな選手にいろんな思いがあると思う。私の場合はW杯(ボルダー)の前半3戦の枠がある(日本代表に内定)ので少し気が楽な部分はあるけど、私は関係ない男子のほうでもすごく緊張しますね(笑)」と話した。

 BJCの目標を聞かれると「フォーマットが変わったり選考が変わったりという変化がある中で、どういう試合展開になるのか楽しみ。楽しみながらできたら」と笑顔で回答。今シーズンの目標は「世界選手権が一番大きいイベントになると思うので、そこにしっかり出場したい。2年前はリードをめちゃめちゃ楽しめたので、今年も(リードで出場が)できたらうれしい」とした。注目のBJCは2月1、2日に東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われる。

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取材・文 編集部

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