蔡、安本、長島がボルダリング小学生競技大会とのW優勝達成【岸和田CANCANカップ2024】
第5回小学生リードクライミング競技会「岸和田CANCANカップ2024」が3、4日、大阪府の岸和田カンカンベイサイドモール内にあるイベントスペース「オーシャンサーカス」で行われた。小学1・2年生のJユースC(男女混合)はトップロープで、小学3・4年生のJユースB、小学5・6年生のJユースA(いずれも男女別)はリードで順位を競った。
JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)の公認で行われた今大会には150人超が出場した。第5回を迎えた今回も高さ15m、幅8m、最大斜度135度で本格的なスケールのリード壁「カンカンウォール」に、松島暁人をチーフとした実績十分のセッター陣が課題を設けた。ゲストとして東京五輪に出場した原田海、いずれも今年のリード日本代表である清水裕登、谷井菜月、杉本侑翼、小林舞が参加し、大会を盛り上げた。
3日に予選と決勝が行われた男女混合のJユースC(小学1・2年)は小学2年男子の坂田岳が優勝を飾った。予選を突破した8人は全員が2年生で、男子は5人、女子は3人。予選3位タイだった坂田は決勝でただ一人の完登をマークした。
3日に予選、4日に決勝が行われたJユースB、JユースAは男女の優勝者4人のうち蔡翌楚(さい・よくそう)、安本梛生(なぎ)、長島永和(はるか)の3人が先月に都内で開かれた全国ボルダリング小学生競技大会とのW優勝に輝いた。JユースB女子(小学3・4年)は中国出身の蔡が2位に3手差をつける35+で戴冠。今年5月に日本へと移り住んだばかりの4年生が全国規模の大会で再び強さを示した。
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JユースB男子(小学3・4年)は安本梛生が弟・記生(きお)との兄弟対決を制した。2人は予選の2課題を両完登して首位タイ通過。決勝はファイナリストで唯一の3年生だった記生が7番手で登場し高度40で最高到達点を更新。しかし最後に登る梛生が40+に達し、わずかの差で兄に軍配が上がった。
JユースA女子(小学5・6年)は2位に3手差をつける高度47に達した長島が頂点に立った。2位は前回優勝の海野奈花(なな)で、上位2人は全国ボルダリング小学生競技大会と同じ並びで表彰台に上がった。
JユースA男子(小学5・6年)は齋木郁希(ふみき)が51+の成績で逃げ切った。齋木も優勝こそならなかったが全国ボルダリング小学生競技大会で決勝を戦っていた。元日本代表を両親に持つ前回優勝の渡辺風馬は5位に終わったものの、5年生では唯一のファイナリスト入りで会場を沸かせた。
決勝の模様は3日のJユースCがJMSCAのYouTube公式チャンネルで、4日のJユースA・BがCS放送スカイAのYouTube公式チャンネルでライブ配信された。現在もアーカイブ視聴が可能となっている。
【JMSCA YouTube公式チャンネル】
JユースC決勝アーカイブ配信
【スカイA YouTube公式チャンネル】
JユースB、JユースA決勝アーカイブ配信
JユースC(小学1・2年男女混合)表彰台
1位:坂田岳(さかた・がく)/2年男子/TOP
2位:蔡 翌朗(さい・よくろう)/2年男子/39
3位:広島 伊織(ひろしま・いおり)/2年男子/38
JユースB女子(小学3・4年)表彰台
1位:蔡 翌楚(さい・よくそう)/4年/35+
2位:堀井 優(ほりい・ゆう)/4年/32+
3位:福島 彩(ふくしま・あや)/4年/32+
JユースB男子(小学3・4年)表彰台
1位:安本 梛生(やすもと・なぎ)/4年/40+
2位:安本 記生(やすもと・きお)/3年/40
3位:手島 佑都(てしま・ゆうと)/4年/39+
JユースA女子(小学5・6年)表彰台
1位:長島 永和(ながしま・はるか)/6年/47
2位:海野 奈花(うみの・なな)/6年/44+
3位:為則 咲帆(ためのり・さきほ)/6年/43+
JユースA男子(小学5・6年)表彰台
1位:齋木 郁希(さいき・ふみき)/6年/51+
2位:上田 大志(うえだ・たいし)/6年/50+
3位:橋爪 健太(はしづめ・けんた)/6年/50+
CREDITS
文 編集部 / 写真 盛田ちふみ