左から小武芽生、谷井菜月、小田菜摘

小俣、谷井がリードV 女子は日本勢大会3度目の表彰台独占【クライミングアジア選手権2024】

 クライミングアジア選手権(中国・泰安)は大会最終日の14日、リードの男女決勝が行われ、男子は小俣史温、女子は谷井菜月がシニアレベルの国際大会で初優勝を飾った。2人は来年9月に韓国・ソウルで開催される世界選手権の出場が内定した。男子は吉田智音も3位でメダルを獲得。女子は2位に小武芽生、3位に小田菜摘が入り、日本勢が表彰台を独占した。

 日本男子は小俣、吉田、安楽宙斗、百合草碧皇が予選の2ルートを完登して首位タイで通過する。準決勝では安楽が単独首位に立ち、緒方良行も含めて日本勢5人全員が決勝に進んだ。決勝は小俣が43+で最高高度をマーク。2位に42+でパン・ユーフェイ(中国)、3位に36+で吉田と続いた。安楽は30+にとどまり、メダルを逃した。

男子表彰台

 日本女子は谷井が予選で唯一の完登を記録し、単独首位発進。2位は小武、3位は小田、4位は高尾で日本勢が上位を占める。準決勝も谷井が首位をキープし、再び4位までは同じ顔触れとなった。決勝は準決勝までの上位3人が高度40以上を登り、47手目まで進んだ谷井が全ラウンド1位で戴冠した。小武と小田は45手目で競技を終え、カウントバックで小武が上回った。

 日本勢がボルダーとリードで男女とも優勝したアジア選手権は全日程が終了。ボルダーの男女とリードの女子で表彰台を独占するインパクトを残して、多くの日本人選手が今シーズン最後の公式戦を終えた。

<決勝リザルト>

[男子]
1位:小俣 史温(JPN)/43+
2位:パン・ユーフェイ(CHN)/42+
3位:吉田 智音(JPN)/36+
4位:安楽 宙斗(JPN)/30+
5位:百合草 碧皇(JPN)/30+
6位:緒方 良行(JPN)/30+
7位:ファン・チー・エン(TPE)/30+
8位:ヤオ・ジンウェイ(CHN)/14+

[女子]
1位:谷井 菜月(JPN)/47
2位:小武 芽生(JPN)/45
3位:小田 菜摘(JPN)/45
4位︰ウェイ・ヤリ(CHN)/39+
5位:高尾 知那(JPN)/37+
6位:ジュ・シンウェン(CHN)/29
7位:リー・ホンイン(TPE)/27+
8位︰ウー・チュンファ(CHN)/26+
―――――
9位:美谷島 ももか(JPN)※準決勝進出

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top