最終戦のソウル大会を終えたリードの日本代表選手団

日本がボルダーで10年連続、リードで3年連続の1位 スピードは4位【クライミングW杯2024|国別年間ランキング】

 2024年のクライミングW杯シリーズは今月2~6日に行われたソウル大会でボルダー、リード、スピードのいずれも全日程を終えた。各種目のW杯国別ランキングでは日本がボルダーで10年連続の1位、リードで3年連続の1位に立ち、選手層の厚さを示した。スピードでは4位に入った。

 ボルダーとリードは毎大会のように日本勢が表彰台に上がった。ボルダーは全5戦のうち楢崎智亜、安楽宙斗、天笠颯太が優勝を飾り、リードは全6戦のうち女子で森秋彩、小武芽生、男子で村下善乙、安楽が金メダルを手にした。ボルダー第3戦のインスブルック大会では、天笠、楢崎明智、安楽の日本男子3人で表彰台を独占した。両種目において、日本が男女ともメダルを逃したのはボルダー第4戦のプラハ大会のみだった。

 個人の年間ランキングでも男子ボルダーは上位から安楽、楢崎明智、楢崎智亜、天笠とトップ4を日本勢が占めた。女子ボルダーは中村真緒が3位で初の年間表彰台。リードは小俣史温が男子2位、安楽が同3位、森秋彩が女子3位に入った。

 日本はボルダーで合計16391.66ポイントを獲得。10年連続の1位となった(コロナ禍で中止となった2020年を除く)。リードは19645ポイントで、2位だったフランス(10261.5ポイント)にほぼ倍の差をつけた。スピードも大政涼や林かりんら複数の日本人選手が決勝トーナメントに進出するなどして、少なくともここ10年では最高となる4位で2024シーズンを終えた。

<W杯国別年間ランキング>

[ボルダー]
1位:日本/16391.66
2位:フランス/11537.5
3位:米国/7936.99
4位:スロベニア/7110.66
5位:英国/7022.33
6位:韓国/5178.5
7位:ドイツ/4843.41
8位:オーストリア/4768.66
9位:オーストラリア/2799.16
10位:イタリア/2566.98

[リード]
1位:日本/19645
2位:フランス/10261.5
3位:オーストリア/9183.5
4位:スロベニア/8392.33
5位:韓国/7252
6位:イタリア/6279
7位:英国/5670
8位:米国/4768
9位:スイス/3988.5
10位:ドイツ/3498.5

[スピード]
1位:中国/17355
2位:米国/10064
3位:イタリア/9063
4位:日本/5388
5位:ポーランド/5192
6位:インドネシア/4976
7位:韓国/4901
8位:カサフスタン/4858
9位:スペイン/3355
10位:フランス/3252

※左から順位、国名、ポイント
※10位までを掲載

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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