年間2位で終えた18歳の小俣史温

2位・小俣史温が初の年間表彰台 安楽宙斗は3位でフィニッシュ【リードW杯2024|男子年間ランキング】

 2024年のクライミングW杯シリーズは6日まで行われたソウル大会をもってリードの全6戦が終了し、年間ランキングが確定した。男子はパリ五輪で金メダルに輝いた19歳のトビー・ロバーツ(英国)が1位、18歳の小俣史温が2位、17歳の安楽宙斗が3位に入った。

 各戦の優勝者は、第1戦がロバーツ、第2戦がヤコブ・シューベルト(オーストリア)、第3戦がコリン・ダフィー(米国)、第4戦が村下善乙、第5戦がロバーツ、第6戦が安楽。村下以外はパリ五輪出場選手だった。ロバーツは6戦中4戦に出場して1位が2回、3位が2回で4戦とも表彰台に上がり、合計3380ポイントで自身初の年間優勝を遂げた。

初の年間優勝に輝いたロバーツ

 年間2位の小俣は全6戦に出場。優勝こそなかったものの銅メダルを2度獲得するなどコンスタントに上位につけ、昨年の年間4位を超える結果を残した。年間3位の安楽は4戦に出場し、1、2、3位で終えた大会が1度ずつ。出場大会数の影響もあり、2年連続での年間1位とはならなかったが、最終戦で優勝するなど引き続き高い実力を示している。

小俣が自己最高の年間2位に入った

最終戦で優勝し、喜ぶ安楽

 4位には第4戦で初優勝を飾った村下がランクイン。6位に本間大晴、7位に吉田智音、9位に田中修太が入り、トップ10のうち6人を日本人選手が占める形となった。
 
 
日本人選手コメント(JMSCA提供/原文ママ)
●小俣 史温(日本体育大学)
「今シーズンは全戦を通して自分なりに高い順位を獲ることができ、最終的に年間2位という結果に繋りました。キャリアハイな結果でもありとても嬉しいのですが、今シーズンは優勝を狙ってトレーニングしていたため少し悔しさの残るこの結果でもありました。今年の結果では満足せず、オフシーズンのうちに足りないところを足して来シーズンを迎えたいです。応援ありがとうございました」

●安楽 宙斗(JSOL)
「今年は2戦欠場したため、年間ランキングは気にしていなかったのですが、ボルダーに引続き、3位以内に入れたことは嬉しいです。今年はとても成長できた年でしたが、さらに改善点がたくさん見つかりトレーニングに対してワクワクしています。来年も一戦一戦集中して取り組みたいと思います」

<W杯年間ランキング>

1位:トビー・ロバーツ(GBR)/3380
2位:小俣 史温(JPN)/2915
3位:安楽 宙斗(JPN)/2845
4位:村下 善乙(JPN)/2665
5位:サム・アベズー(FRA)/2330
6位:本間 大晴(JPN)/2140
7位:吉田 智音(JPN)/2080
8位:サッシャ・レーマン(SUI)/2040
9位:田中 修太(JPN)/1960
10位:コリン・ダフィー(USA)/1765
――――――
11位:百合草 碧皇(JPN)/1730
14位:今泉 結太(JPN)/1420
16位:緒方 良行(JPN)/1303
21位:樋口 純裕(JPN)/908
23位:楢崎 智亜(JPN)/765
25位:石津 元崇(JPN)/724

※左から順位、氏名、所属国、ポイント
※日本人選手は11位以下も掲載

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編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima/IFSC

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