女子の年間表彰台に上がった(左から)オセアニア・マッケンジー、ナタリア・グロスマン、中村真緒

中村真緒が3位で初の年間表彰台 グロスマンはボルダー史上初の4年連続1位【ボルダーW杯2024|女子年間ランキング】

 2024年のクライミングW杯シリーズは2、3日のソウル大会をもってボルダーの全5戦が終了し、年間ランキングが確定。女子はナタリア・グロスマン(米国)がボルダーでは初となる4年連続での1位に輝いた。2位にはオセアニア・マッケンジー(豪州)、そして3位には中村真緒が入り、自身初の年間表彰台に上がった。

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 各戦の優勝者は、第1戦がヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)、第2戦がグロスマン、第3戦がガンブレット、第4戦がグロスマン、第5戦がアニー・サンダース(米国)。グロスマンはパリ五輪で本領発揮とはならなかったが、W杯では得意とする自国開催のソルトレイクシティ大会で優勝するなど強さを発揮。2610ポイントでトップに立った。2度の優勝を飾ったガンブレットは、パリ五輪に向けた調整や五輪金メダル獲得後の欠場で優勝した2戦のみの出場にとどまり、5位だった。

ボルダーW杯史上初の年間4連覇に輝いたグロスマン(写真:© Dimitris Tosidis/IFSC)

 中村は3年ぶりに戻ってきたW杯の舞台で年間3位と躍動した。第2戦で5年ぶりに決勝進出を果たすと、第3戦では自己最高の4位。第4戦でもファイナリストに名を連ねた。ポイントは2262.5で、年間3位も自己最高。各大会での表彰台こそお預けとなったが、来シーズンへの期待は膨らむ。その他の日本勢では、松藤藍夢が8位でトップ10入り。野中生萌、伊藤ふたば、森秋彩の3人はパリ五輪予選や五輪本番に出場した影響で、それぞれ2戦のみの参戦。そのためポイントは積み上がらず、いずれも20位台だった。

年間3位の中村(写真:© Lena Drapella/IFSC)

日本人選手コメント(JMSCA提供/原文ママ)
●中村 真緒(日新火災)
「パリ2024大会出場選手がW杯を何戦かスキップしたからこそ取れた結果ですが、代表落ちしていたこの2年間を思い返すと、今は率直に嬉しい気持ちです。まだまだ自分に足りない部分は山ほどあるので、来年こそメダルを取れるように、また1から頑張りたいです」

<W杯年間ランキング>

1位:ナタリア・グロスマン(USA)/2610
2位:オセアニア・マッケンジー(AUS)/2405
3位:中村 真緒(JPN)/2262.5
4位:アニー・サンダース(USA)/2105
5位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/2000
6位:ゼリア・アベズー(FRA)/1960
7位:ナイル・メイニャン(FRA)/1875
8位:松藤 藍夢(JPN)/1848
9位:エリン・マクニース(FRA)/1572.5
10位:オリアーヌ・ベルトン(FRA)/1260
――――――
12位:関川 愛音(JPN)/1195
21位:野中 生萌(JPN)/825
24位:伊藤 ふたば(JPN)/692.5
26位:森 秋彩(JPN)/636.66
41位:石井 未来(JPN)/315.83
45位:平野 夏海(JPN)/254.5
64位:中川 瑠(JPN)/89.5

※左から順位、氏名、所属国、ポイント
※日本人選手は11位以下も掲載

CREDITS

編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima/IFSC

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