子どもたちの手作りメダルを手に笑顔を見せる安楽

パリ五輪銀メダリストの安楽がボルダリング体験会に参加 子どもたちの手作りメダルに笑顔

 パリ五輪のスポーツクライミング男子ボルダー&リードで銀メダルに輝いた安楽宙斗(JSOL)が25日、都内で開かれたイベントに参加した。ボルダリング体験会では触れ合った子どもたちから手作りのメダルを贈られ、笑顔で受け取った。

 このような体験会への参加は初めてだという安楽は「どうなるか心配だったけど、いい感じにできたんじゃないかと思う」と終始リラックスした様子で子どもたちと触れ合った。以前からクライミングの普及についての思いがある中で「広められることを実感できる」と直接指導できる機会を喜んだ。子どもたちからメッセージや似顔絵が描かれた手作りのメダルを贈られたことについては「とてもうれしい」とはにかんだ。

安楽はスピード日本代表の大政涼(中央左)らとイベントに参加した

 五輪を終えて2週間が経った今の心境を問われると「もう悔しさはなくなっていて、『パリに行った』という思い出のような感じになっている」と回答。五輪で感じた自身の課題は「肩の安定性」だとし、「リードで最後に粘る部分では手に頼ると落ちてしまうし、ボルダーもキャンパの複雑な動きでは手を伸ばすと引けずに体が上がらない。肩を使ってしっかり登れるようにしたい」と説明した。

 今後の大会出場はW杯のコペル大会、プラハ大会(いずれも9月)、ソウル大会、中国・泰安でのアジア選手権(いずれも10月)を予定しているといい、「1大会1大会で1位を取るという目標で挑みたい」と力強くコメント。高い向上心を胸に安楽の2024年シーズンは続いていく。

CREDITS

写真・文 編集部

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top