17歳・安楽が総合1位で決勝進出! 楢崎は10位敗退で東京五輪の雪辱ならず【パリ五輪|男子ボルダー&リード】

 7日、パリオリンピックの男子ボルダー&リード準決勝リードラウンドが行われ、合計137点とした日本の安楽宙斗が総合1位で決勝進出を果たした。楢崎智亜は66.5点で総合10位に終わり、決勝進出の8位以内に入れなかった。

 準決勝のルートは非常にハードな内容となった。下部のパートから上半身を中心に体力を削っていき、半数の選手は30点にも満たなかった。8番手のアルベルト・ヒネス・ロペス(スペイン)が初めて1手4点のセクションに進入し、リードで1位となる高度43をマーク。ボルダーでの28.7点に72点を加点した東京オリンピック金メダリストが総合4位で決勝に駒を進めた。

 ロペスの他に1手4点を得たのはアダム・オンドラ(チェコ)、トビー・ロバーツ(英国)、そして安楽の3人。安楽はトウフックを用いるなどして難なく60点台に入ったが、余力を残した様子で落下。リードでは4番目となる68点を獲得し、ボルダーでの69点と合わせた137点で堂々のトップに立った。

楢崎の金メダルの可能性は潰えた(写真:AP/アフロ)

 楢崎はスムーズな出だしに見えたが、序盤でまさかの落下。12.1点にとどまり、ボルダーでの2位から10位へと転落。東京オリンピック4位の雪辱は叶わなかった。安楽の金メダルに期待が高まる決勝は、日本時間9日17時15分から行われる。

<男子ボルダー&リード準決勝|総合成績>

1位:安楽 宙斗(JPN)
 137.0pt(B 69.0pt/L 68.0pt)
2位:トビー・ロバーツ(GBR)
 122.2pt(B 54.1pt/L 68.1pt)
3位:アダム・オンドラ(CZE)
 116.8pt(B 48.7pt/L 68.1pt)
4位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)
 100.7pt(B 28.7pt/L 72.0pt)
5位:ヤコブ・シューベルト(AUT)
 98.8pt(B 44.7pt/L 54.1pt)
6位:ポール・ジョンフ(FRA)
 91.1pt(B 34.1pt/L 57.0pt)
7位:コリン・ダフィー(USA)
 87.9pt(B 33.8pt/L 54.1pt)
8位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)
 79.3pt(B 34.2pt/L 45.1pt)
――――――
9位:ヤニック・フローエ(GER)
 68.8pt(B 29.7pt/L 39.1pt)
10位:楢崎 智亜(JPN)
 66.5pt(B 54.4pt/L 12.1pt)
11位:サム・アベズー(FRA)
 61.3pt(B 49.2pt/L 12.1pt)
12位:パン・ユーフェイ(CHN)
 59.1pt(B 29.0pt/L 30.1pt)
13位:アレクサンダー・メゴス(GER)
 48.7pt(B 24.7pt/L 24.0pt)
14位:ハネス・ハン・デュイセン(BEL)
 46.3pt(B 34.3pt/L 12.0pt)
15位:イ・ドヒョン(KOR)
 46.0pt(B 34.0pt/L 12.0pt)
16位:ルカ・ポトカ(SLO)
 43.6pt(B 19.6pt/L 24.0pt)
17位:サッシャ・レーマン(SUI)
 36.1pt(B 24.0pt/L 12.1pt)
18位:ジェシー・グルーパー(USA)
 30.9pt(B 18.9pt/L 12.0pt)
19位:キャンベル・ハリソン(AUS)
 23.4pt(B 9.4pt/L 14.0pt)
20位:メル・ヤンセファンレンズバーグ(RSA)
 16.5pt(B 9.4pt/L 7.1pt)

※上段左から総合順位、氏名、所属国
※下段左から2種目の合計ポイント、各種目のポイント(B=ボルダー、L=リード)
※8位までが決勝に進出

CREDITS

編集部 / 写真 松尾/アフロスポーツ

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