第1課題を完登した野中生萌

ボルダーラウンドは野中7位、森11位【パリ五輪|女子ボルダー&リード】

 6日、パリオリンピックのスポーツクライミング競技2日目は女子ボルダー&リードの準決勝ボルダーラウンドが行われ、日本勢は4課題中2完登した野中生萌が64.4点で7位、同じく2完登した森秋彩が54点で11位につけた。首位は五輪連覇を狙うスロベニアのヤンヤ・ガンブレット。全課題を完登して99.6点だった。

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 昨日の男子準決勝に比べると完登数は増加。20人中14人がいずれかの課題を登り切った。中でも地元フランス勢のオリアーヌ・ベルトンは第1課題から3連続完登。2度目の五輪に臨んだルック・ラバトゥ(米国)とオセアニア・マッケンジー(オーストラリア)も3完登をマークした。

第4課題を登る森(写真:松尾/アフロスポーツ)

 15番手で登場した野中は、得意とするフィジカル系の第1課題をゴール取りに失敗した直後の3トライ目に攻略。コーディネーション系の第2課題も完登した。第3課題は2つ目のゾーン到達で10点、第4課題は1つ目のゾーン到達で5点を獲得し、合計64.4点で7位だった。森は苦手のランジが決まらずに第1課題を0点で終えたが、第2課題の完登で挽回。第3課題は中盤で再びランジが届かずも、大得意のバランス系課題を最後に決め切って笑顔を見せた。54点の11位に終わったが、世界ランキング1位のリードで実力を発揮できれば決勝進出圏内の8位以内に入る可能性は十分にある。

 首位に立ったガンブレットは唯一の全4完登。2つの一撃で金メダル最有力候補という前評判通りの力を見せつけた。準決勝のリードラウンドは日本時間8日17時から行われる。

首位発進したガンブレット

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<女子ボルダー&リード準決勝|ボルダーラウンド>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)
 99.6pt(T4 HZ4 LZ4)
2位:オリアーヌ・ベルトン(FRA)
 84.5pt(T3 HZ4 LZ4)
3位:ブルック・ラバトゥ(USA)
 83.7pt(T3 HZ4 LZ4)
4位:オセアニア・マッケンジー(AUS)
 79.6pt(T3 HZ3 LZ4)
5位:ナタリア・グロスマン(USA)
 69.2pt(T2 HZ4 LZ4)
6位:ジェシカ・ピルツ(AUT)
 68.8pt(T2 HZ4 LZ4)
7位:野中 生萌(JPN)
 64.4pt(T2 HZ3 LZ4)
8位:カミラ・モローニ(ITA)
 64.0pt(T2 HZ3 LZ4)
9位:ラク・チリョ(CHN)
 63.6pt(T2 HZ3 LZ4)
10位:エリン・マクニース( GBR)
 59.6pt(T2 HZ2 LZ4)
11位:森 秋彩(JPN)
 54.0pt(T2 HZ2 LZ3)
12位:ゼリア・アベズー(FRA)
 49.3pt(T1 HZ3 LZ4)
13位:ソ・チェヒョン(KOR)
 44.2pt(T1 HZ2 LZ4)
14位:エフゲニア・カズベコワ(UKR)
 39.5pt(T1 HZ1 LZ4)
15位:ツァン・ユートン( CHN)
 29.7pt(T0 HZ2 LZ4)
16位:ルシア・デルフェル(GER)
 29.2pt(T0 HZ2 LZ4)
17位:ミア・クランプル( SLO)
 28.4pt(T0 HZ2 LZ4)
18位:ラウラ・ロゴラ(ITA)
 13.2pt(T0 HZ0 LZ3)
19位:モーリー・トンプソン・スミス(GBR)
 9.8pt(T0 HZ0 LZ2)
20位:ローレン・ムケーバー(RSA)
 0.0pt(T0 HZ0 LZ0)

※上段左から順位、氏名、所属国
※下段左からポイント、完登数、ハイゾーン獲得数、ローゾーン獲得数

CREDITS

編集部 / 写真 ロイター/アフロ

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