パリ内定・森が今季W杯初出場 楢崎智、安楽もエントリー ボルダー第3戦、リード第2戦がインスブルックで開催
クライミングW杯のボルダー第3戦、リード第2戦がオーストリア・インスブルックで現地時間26~30日に行われる。
7月のパリ五輪開幕までの間、クライミングW杯はインスブルック大会を含めて3大会が予定されている。例年、インスブルック大会ではボルダーとリードの両種目が行われることが恒例となっており、各国から多くのエントリーがある。IFSC(国際スポーツクライミング連盟)によれば、今大会には47カ国から男女294人がエントリー。パリ五輪代表も名を連ね、金メダル候補のヤコブ・シューベルト(オーストリア)、ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)や、日本の楢崎智亜、安楽宙斗、森秋彩が出場する。直前まで行われていた五輪予選シリーズ第2戦でパリ行きを決めた野中生萌は、五輪本番までのW杯は欠場する予定だ。
ボルダーW杯で日本男子は絶好調。第1戦、第2戦と連続でワンツーフィニッシュを遂げている。第1戦では楢崎智亜が1位、安楽が2位、第2戦では安楽が1位、楢崎明智が2位だった。昨年のインスブルック大会では安楽がボルダー初優勝を決め、2位には楢崎明智が入ったことも記憶に新しい。今季3大会連続での上位独占に期待が高まる。女子は今シーズンのW杯に初出場する森の状態が気になるところ。IFSC主催の国際大会では、ボルダーは昨年8月の世界選手権(6位)以来、リードは同9月のW杯(優勝)以来の出場となる。日本の五輪内定組3人はどこまで調子を上げているのか。彼らの登りに注目したい。
五輪内定組以外にも実力者がそろう日本は、今大会に男女28人が出場予定。リード女子の美谷島ももかはW杯デビューを迎える。大会は5日間の日程のうち前半の3日間でボルダー、後半の2日間でリードを行う。
クライミングW杯2024 インスブルック大会(ボルダー第3戦、リード第2戦)
スケジュール
6月26日(水)
09:00 ~ /ボルダー女子予選(16:00 ~)
15:30 ~ /ボルダー男子予選(22:30 ~)
6月27日(木)
13:00 ~ /ボルダー女子準決勝(20:00 ~)
19:30 ~ /ボルダー女子決勝(28日 02:30 ~)
6月28日(金)
13:00 ~ /ボルダー男子準決勝(20:00 ~)
19:30 ~ /ボルダー男子決勝(29日 02:30 ~)
6月29日(土)
08:30 ~ /リード男女予選(15:30 ~)
19:40 ~ /リード男女準決勝(30日 02:40 ~)
6月30日(日)
19:40 ~ /リード男子決勝(7月1日 02:40 ~)
20:40 ~ /リード女子決勝(7月1日 03:40 ~)
※スケジュールは予告なく変更される場合があります
※()内は日本時間
日本代表出場予定選手
[男子]
楢崎 智亜(無所属)/B・L
安楽 宙斗(JSOL)/B・L
緒方 良行(B-PUMP)/B・L
楢崎 明智(日新火災)/B
藤脇 祐二(大阪府山岳連盟)/B
通谷 律(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/B
天笠 颯太(東洋染工)/B
吉田 智音(摂南大学)/B・L
山田 航大(埼玉県立久喜北陽高等学校)/B
本間 大晴(小原歯車工業)/L
小俣 史温(日本体育大学)/L
百合草 碧皇(早稲田大学)/L
樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/L
村下 善乙(法政大学)/L
今泉 結太(茨城県山岳連盟)/L
田中 修太(新潟県山岳協会)/L
[女子]
森 秋彩(茨城県山岳連盟)/B・L
中村 真緒(日新火災)/B
松藤 藍夢(日本大学)/B
石井 未来(滋賀県山岳連盟)/B
関川 愛音(八戸学院光星高等学校)/B
平野 夏海(日本体育大学)/B
谷井 菜月(奈良県山岳連盟)/L
小武 芽生(エスエスケイフーズ)/L
小田 菜摘(大阪府山岳連盟)/L
高尾 知那(中京大学)/L
美谷島 ももか(日本大学)/L
竹内 亜衣(筑波大学)/L
※左から氏名、所属先、出場予定種目(出場予定選手、所属先は6月20日時点)
※出場予定種目はB=ボルダー、L=リード
CREDITS
文 編集部 / 写真 © Jan Virt / IFSC