ボルダー&リード男子でも12人の内定者が誕生 五輪出場全選手出そろう【五輪予選シリーズ第2戦】

 パリ五輪予選シリーズ第2戦(ハンガリー・ブダペスト)のボルダー&リード男子決勝が現地時間23日に行われ、第1戦との成績で12人の五輪内定者が誕生した。これにより、スポーツクライミングはスピード男女各14人、ボルダー&リード男女各20人の五輪出場予定選手が出そろった。

 第2戦のボルダー&リード男子決勝はボルダーでの完登者が第4課題での4人のみ、リードは最高でも54.1ポイントと全体的に獲得ポイントが低かった。1位に立ったのは唯一100ポイントを超える105.6ポイントを獲得したサム・アベズー(フランス)だった。

第2戦で1位に立ったアベズー

 2戦合計順位では第1戦で1位、第2戦で2位のイ・ドヒョン(韓国)がトップ。2位にアベズー、3位にアダム・オンドラ(チェコ)と続いた。東京五輪金メダリストのアルベルト・ヒネス・ロペス(スペイン)は4位で五輪連覇への挑戦権を得た。五輪自国開催のフランス勢はポール・ジョンフが同国内でアベズーに次ぐ順位の6位となり五輪切符をつかんだ。昨年にW杯で2勝、世界選手権で2位とボルダーの実力者であるメジディ・シャールックは7位。五輪内定条件の12位以内に入ったものの、出場人数は各種目各国男女2人ずつまでのルールに阻まれ出場権獲得はならなかった。

五輪出場の有力候補だったシャールック

 2戦合計順位、およびパリ五輪内定者は以下の通り(★が五輪内定者)。なお、日本勢は楢崎智亜、安楽宙斗が出場権を獲得しているため、すでにこの種目の出場枠を満たしている。

<パリ五輪予選シリーズ ボルダー&リード男子総合順位>

五輪内定者たち

1位:★ イ・ドヒョン(KOR)
 95pt(50+45)
2位:★ サム・アベズー(FRA)
 83pt(33+50)
3位:★ アダム・オンドラ(CZE)
 82pt(41+41)
4位:★ アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)
 81pt(45+36)
5位:★ ハネス・ハン・デュイセン(BEL)
 73pt(35+38)
6位:★ ポール・ジョンフ(FRA)
 70pt(38+32)
7位:メジディ・シャールック(FRA)
 66pt(31+35)
8位:★ ヤニック・フローエ(GER)
 65pt(32+33)
9位:★ ハミッシュ・マッカーサー(GBR)
 65pt(34+31)
10位:★ サッシャ・レーマン(SUI)
 64pt(36+28)
11位:★ アレクサンダー・メゴス(GER)
 63pt(29+34)
12位:★ ルカ・ポトカ(SLO)
 55pt(26+29)
13位:★ パン・ユーフェイ(CHN)
 52pt(28+24)

※上段左から総合順位、氏名、所属国
※下段左から2戦合計ポイント、ポイント内訳(左から第1戦ポイント、第2戦ポイント)
※同ポイントの場合は第2戦のポイントが高い選手が上位
※五輪内定者の順位以上の選手を掲載

<男子決勝リザルト>

1位:サム・アベズー(FRA)
 105.6pt(B 54.5pt/L 51.1pt)
2位:イ・ドヒョン(KOR)
 98.6pt(B 44.5pt/L 54.1pt)
3位:アダム・オンドラ(CZE)
 92.4pt(B 44.3pt/L 48.1pt)
4位:ハネス・ハン・デュイセン(BEL)
 86.1pt(B 50pt/L 36.1pt)
5位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)
 83.6pt(B 29.6pt/L 54pt)
6位:メジディ・シャールック(FRA)
 68.8pt(B 29.7pt/L 39.1pt)
7位:アレクサンダー・メゴス(GER)
 67pt(B 24.9pt/L 42.1pt)
8位:ヤニック・フローエ(GER)
 52.4pt(B 24.4pt/L 28pt)

※上段左から順位、氏名、所属国
※下段左から2種目の合計ポイント、各種目のポイント(B=ボルダー、L=リード)

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