スピードクライミングの男女14人が新たにパリ内定　日本勢は五輪出場逃す【五輪予選シリーズ第2戦】

　スポーツクライミングの五輪予選シリーズ第2戦（ハンガリー・ブダペスト）で22日（日本時間23日）、男女のスピード決勝が行われ、第1戦との総合成績により男女7人ずつの五輪内定者が誕生した。日本勢は五輪行きを逃した。

　男女各32人が出場し、2戦合計ポイント上位7人がパリ五輪出場権を得る予選シリーズ。第2戦の予選で日本勢は安川潤が男子11位、大政涼が同17位、林かりんが女子21位、竹内亜衣が同23位、河上史佳が同28位、林奈津美が同29位に終わり、安川が上位16人による決勝トーナメントに進出した。しかし、安川はトーナメント初戦でリシャト・ハイブリン（カザフスタン）に敗れ12位だった。

決勝トーナメントに臨んだ安川

　優勝は、男子はウー・ペン（中国）、女子はアレクサンドラ・カルッカ（ポーランド）。順位が出揃い、2戦合計ポイントも確定。男女各7人のパリ五輪内定者が誕生した。2戦合計順位、およびパリ五輪内定者は以下の通り（★が五輪内定者）。男女とも、すでに1人が内定していた中国、インドネシアの選手が複数人7位以内に入ったため、繰り下げで内定者が誕生した。日本勢は16位の大政涼が男女を通じて最高順位だった。

＜パリ五輪予選シリーズリザルト＞

［男子］
1位：★ ウー・ペン（CHN）
　95pt（45+50）
2位：★ ベドリック・レオナルド（INA）
　91pt（50+41）
3位：★ アミル・マイムラトフ（KAZ）
　75pt（30+45）
4位：キロマル・カティビン（INA）
　72pt（36+36）
5位：アスパル・アスパル（INA）
　71pt（33+38）
6位：★ ザック・ハマー（USA）
　68pt（34+34）
7位：★ レザー・アリプアシェナザンディファー（IRI）
　63pt（35+28）
8位：★ ヤロスラフ・トカチ（UKR）
　63pt（38+25）
9位：ワン・シンシャン（CHN）
　63pt（45+50）
10位：チャン・リャン（CHN）
　60pt（28+32）
11位：★ シン・ウンチョル（KOR）
　59pt（29+30）
――――――
16位：大政涼（JPN）
　51pt（27+24）
20位：安川潤（JPN）
　41pt（12+29）

［女子］
1位：★ ジョウ・ヤーフェイ（CHN）
　95pt（50+45）
2位：★ アレクサンドラ・カルッカ（POL）
　86pt（36+50）
3位：★ ラジア・サルサビラ（INA）
　86pt（45+41）
4位：ニウ・ディー（CHN）
　76pt（38+38）
5位：ナタリア・カルッカ（POL）
　73pt（41+32）
6位：ナルダ・ムティア・アマンダ（INA）
　68pt（33+35）
7位：★ キャプシーヌ・ビグリオーヌ（FRA）
　68pt（34+34）
8位：ジャン・シャオチン（CHN）
　67pt（31+36）
9位：ワン・シェンジャン（CHN）
　60pt（32+38）
10位：★ マノン・レボン（FRA）
　59pt（26+33）
11位：ヌラル・イカマ（INA）
　59pt（28+31）
12位：★ レスリー・アドリアナ・ロメロ・ペレス（ESP）
　59pt（29+30）
13位：★ ベアトリーチェ・コリー（ITA）
　57pt（30+27）
――――――
21位：林かりん（JPN）
　37pt（17+20）
24位：竹内亜衣（JPN）
　33pt（15+18）
27位：河上史佳（JPN）
　26pt（13+13）
28位：林奈津美（JPN）
　24pt（12+12）

※上段左から総合順位、氏名、所属国
※下段左から2戦合計ポイント、ポイント内訳（左から第1戦ポイント、第2戦ポイント）
※同ポイントの場合は第2戦のポイントが高い選手が上位

＜第2戦リザルト＞

［男子］
1位：ウー・ペン（CHN）／4秒90
2位：アミル・マイムラトフ（KAZ）／FALL
3位：ベドリック・レオナルド（INA）／5秒05
4位：アスパル・アスパル（INA）／5秒61
――――――
12位：安川潤（JPN）／7秒19 ※決勝T進出
17位：大政涼（JPN）／5秒24

［女子］
1位：アレクサンドラ・カルッカ（POL）／6秒50
2位：ジョウ・ヤーフェイ（CHN）／6秒52
3位：ラジア・サルサビラ（INA）／6秒64
4位：ニウ・ディー（CHN）／6秒71
――――――
21位：林かりん（JPN）／7秒57
23位︰竹内亜衣（JPN）／7秒88
28位：河上史佳（JPN）／8秒25
29位：林奈津美（JPN）／8秒62

※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル（優勝決定戦）、3・4位はスモールファイナル（3位決定戦）でのタイム
※安川潤の記録は決勝トーナメントでのタイム