大政が決勝T進出でスピード14位　強豪2カ国が存在感示す【五輪予選シリーズ第1戦】

　スポーツクライミングの五輪予選シリーズ第1戦（中国・上海）で18日、男女のスピード決勝が行われ、男子はベドリック・レオナルド（インドネシア）、女子はジョウ・ヤーフェイ（中国）と強豪2カ国の選手が制した。日本勢は男子の大政涼が決勝トーナメントに進出するも、初戦で敗れ14位に終わった。

　男女とも32人が出場し、2戦合計ポイント上位7人がパリ五輪出場権を得る予選シリーズ。日本勢は大政、安川潤の男子2人、竹内亜衣、林かりん、河上史佳、林奈津美の女子4人が予選に臨んだ中、大政が5秒28で14位に入り上位16人による決勝トーナメントに駒を進めた一方、安川ら5人はいずれも20位台で予選通過はならなかった。

男子ビッグファイナルで先着したベドリック（右）

　大政の決勝トーナメント初戦の相手は元世界記録保持者のキロマル・カティビン（インドネシア）。強豪相手に5秒19と悪くないタイムを残したが、キロマルの4秒90には及ばず。14位で第1戦を終えた。男子決勝トーナメントは0秒01差や0秒001差など多くの接戦が繰り広げられ、ビッグファイナルにはベドリックとウー・ペン（中国）が進出。4秒83と4秒88の世界記録（4秒79）に迫る熱戦を制したのはベドリックだった。女子はジョウがラジア・サルサビラ（インドネシア）を破り、自国の観客の前で頂点に立った。優勝者は50ポイントを獲得。予選シリーズ第2戦はハンガリーの首都・ブダペストで6月20～23日に行われる。

＜リザルト＞

［男子］
1位：ベドリック・レオナルド（INA）／4秒83
2位：ウー・ペン（CHN）／4秒88
3位：ワン・シンシャン（CHN）／4秒99
4位：ヤロスラフ・トカチ（UKR）／5秒16
――――――
14位：大政涼（JPN）／5秒19 ※決勝T進出
29位：安川潤（JPN）／6秒24

［女子］
1位：ジョウ・ヤーフェイ（CHN）／6秒54
2位：ラジア・サルサビラ（INA）／6秒75
3位：ナタリア・カルッカ（POL）／6秒67
4位：ニウ・ディー（CHN）／6秒79
――――――
24位：林かりん（JPN）／7秒65
26位︰竹内亜衣（JPN）／7秒89
28位：河上史佳（JPN）／8秒14
29位：林奈津美（JPN）／8秒66

※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル（優勝決定戦）、3・4位はスモールファイナル（3位決定戦）でのタイム
※大政涼の記録は決勝トーナメントでのタイム