五輪予選シリーズ第1戦のスポーツクライミング日本人出場選手コメント【スピード】
16日に開幕したパリ五輪予選シリーズ(以下OQS)の第1戦(中国・上海)に向けて、JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)が出場選手のコメントを発表した。以下、17日に予選が行われるスピードに出場予定の大政涼、安川潤、河上史佳、竹内亜衣、林かりん、林奈津美のコメント一覧(質問文、回答コメントはすべて原文ママ)。
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▼大政 涼(松山大学)
――ワールドカップに参戦して、今の自分の調整状況について教えてください。
なんとか決勝に残れるレベルであることが現状です。OQSまでに決勝で上位通過できるように仕上げていきたいです。
――ワールドカップに参戦して、他の出場予定選手について、感じたことを教えてください。
予選から4秒を出せる選手が出てきて、かなりレベルが上がっていると感じた。5秒0台を安定して出すことができれば表彰台の可能性はあると思っている。
――OQSへの意気込みを教えてください。
自信を持って精一杯頑張ります!
▼安川 潤(早稲田大学)
――ワールドカップに参戦しなかった理由を言える範囲で教えてください。
今大会への調整のため参戦しませんでした。
――今の調整状況を教えてください。
これまでの練習でしっかりまとめられた感覚があります。昨シーズンの大会よりも上手く調整出来たので、本番で良い登りが出来るのではないかと自信を持っています。
――OQSへの意気込みを教えてください。
近年はオリンピックの権利を取ることだけを考えて練習してきたので、ここで最高のパフォーマンスを発揮し、結果を残すつもりです。
▼河上 史佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
――ワールドカップに参戦して、今の自分の調整状況について教えてください。
日本の大会や壁では一定または自己ベスト近いタイムが出ていますが、まだ国際大会で自己ベストを出せていないため、もうすこし上手く調整しなければならないと思いました。具体的には滑る壁の対策やメンタル面、体重面で工夫しなければならないと感じています。また、予選2本で自分の全力を出し切れるようなウォーミングアップをしたいと考えています。
――ワールドカップに参戦して、他の出場予定選手について、感じたことを教えてください。
他国の出場選手は7秒から6秒を出しており、決勝では7.2秒がラインになることが多いということを実感しました。また、自分のタイムと各国のタイム差が離れていると感じています。今のままでは優勝、表彰台どころか決勝進出が厳しい状況なので、今後は更に世界一のトレーニングを積まないといけないと考えています。正直、決勝進出は今のタイムでは望めないですが、何があるか分からないので、自分の最大の力を出し切れるように努めたいです。
――OQSへの意気込みを教えてください。
スピードを始めた頃からオリンピックを目指してきたので、このせっかくの機会を活かして自分のベストのパフォーマンスを出したいと思います
▼竹内 亜衣(筑波大学)
――ワールドカップに参戦しなかった理由を言える範囲で教えてください。
今年の世界ユース選手権で、B&Lでメダルをとりたいと思っている。その選考大会であるLYC2024・BYC2024に向けてボルダーとリードを練習したかったため、出場はしませんでした。また希望の大学に入学したので、最初は学業を優先したかったことも理由です。
――今の調整状況を教えてください。
基本的には、3種目バランス良く取り組むようにしているが、LYC2024・BYC2024のためにボルダー、リード練習が中心になっていました。スピード練習にあまり時間をさけていないのが現状です。しかし、体幹や下半身の筋力強化のため、筋トレを行っていました。
――OQSへの意気込みを教えてください。
世界とは差があるが、まずは日本記録を更新して、決勝ラウンドに進みたいです。そして自分の本番での勝負強さを信じ、オリンピック出場を目指します。
▼林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
――ワールドカップに参戦して、今の自分の調整状況について教えてください。
去年の体の不調はほぼなく、自分のコンディションを良くすることにフォーカスしたいと、ワールドカップ2大会が終わって感じました。
――ワールドカップに参戦して、他の出場予定選手について、感じたことを教えてください。
持ちタイムが上がってる選手が多いので、決勝進出タイムも速くなったと感じました。
――OQSへの意気込みを教えてください。
絶対オリンピックに行く!という気持ちで練習してきました。周りの方のサポートがあっての私の今の立場だということを当たり前だと思わず、精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。
▼林 奈津美(奈良県山岳連盟)
――ワールドカップに参戦しなかった理由を言える範囲で教えてください。
大会出場するための遠征費用の工面が難しかったため参戦しませんでした。
――今の調整状況を教えてください。
国内でじっくりと練習ができたので、調子は上がってきています。
――OQSへの意気込みを教えてください。
OQSに向けて色々と調整し、たくさんの方々に助けられながら頑張ってきたので、良い報告ができるように自分のベストを尽くします。
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文 編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima / IFSC