(左から)サミュエル・ワトソン、エマ・ワトソンが自国開催で優勝した

米国のパリ五輪代表が男女を制する 日本勢は谷井が8位入賞【スピードW杯2024 第2戦ソルトレイクシティ大会】

 クライミングW杯のスピード第2戦が4日(日本時間5日)、米国・ソルトレイクシティで行われ、男子はサミュエル・ワトソン、女子はエマ・ハントが優勝。米国のパリ五輪代表2人が頂点に立った。日本勢は3人が予選を通過し、男子の谷井和季が決勝トーナメント初戦に勝利して8位に入った。

 強豪のインドネシア勢や女子世界記録保持者のアレクサンドラ・ミロスラフ(ポーランド)らが欠場した中で行われた予選は、谷井が5秒48で男子12位、林かりんが8秒18で女子12位、金谷春佳が8秒38で同13位となり、上位16人による決勝トーナメントに進出。谷井と金谷はW杯で自身初の予選通過を果たした。日本記録保持者の大政涼は5秒81で男子23位だった。

 決勝トーナメント初戦、日本女子2人は大きなミスこそなかったもののいずれも中国勢に敗れ、林は12位、金谷は14位で終える。谷井はカザフスタン人選手にリードを許し、最後のハンドホールドも先に掴まれたがゴールタッチで逆転。僅差の勝負を制した。ベスト4入りを懸けた一戦では昨年の世界選手権王者でパリ五輪代表のマッテオ・ズルロニ(イタリア)に敗れたが、W杯自己最高となる8位でフィニッシュした。

 女子の優勝決定戦はハントがアレクサンドラ・カルッカ(ポーランド)に勝利してW杯初優勝を飾ると、男子はワトソンがノア・ブラッチとの同国勢対決に勝利。世界新記録(4秒79)を樹立して2位に入った第1戦からの連続表彰台で、2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

<リザルト>

[男子]
1位:サミュエル・ワトソン(USA)/4秒89
2位:ノア・ブラッチ(USA)/6秒71
3位:ケヴィン・アモン(AUT)/5秒48
4位:マッテオ・ズルロニ(ITA)/7秒21
――――――
8位︰谷井 和季(JPN)/5秒41 ※決勝T進出
19位︰藤野 柊斗(JPN)/5秒71
23位︰大政 涼(JPN)/5秒81
32位︰上柿 銀大(JPN)/6秒22

[女子]
1位:エマ・ハント(USA)/6秒55
2位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/FALL
3位:デン・ルイウン(CHN)/6秒94
4位:ナタリア・カルッカ(POL)/7秒14
――――――
12位:林 かりん(JPN)/8秒01 ※決勝T進出
14位:金谷 春佳(JPN)/8秒74 ※決勝T進出

※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)でのタイム
※谷井和季、林かりん、金谷春佳の記録は決勝トーナメントでの最終レースのタイム

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編集部 / 写真 Slobodan Miskovic – @xsloba / IFSC

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