ワトソンが4秒79の世界新も銀 日本勢最高は大政の13位【スピードW杯2024 第1戦呉江大会】
クライミングW杯のスピード第1戦が12、13日に中国・呉江で行われ、男子は中国のウー・ペン、女子はポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフが制した。日本勢は大政涼の13位が男女を通じて最高順位だった。
12日の予選では男子で18歳のサミュエル・ワトソン(米国)が世界新記録を2度樹立した。1本目で4秒85を叩き出し従来の記録4秒90を破ると、2本目も素晴らしいリアクションタイムで飛び出し、4秒79とさらにタイムを縮めた。日本勢は男子3人が出場して5秒24をマークした大政が予選通過ライン上の16位に入った。女子は2人が出場して林かりんの31位(7秒80)が日本勢最高だった。
大政は決勝トーナメント初戦でワトソンと対峙。5秒18と悪くないタイムだったが、4秒91のワトソンに敗れた。パリ五輪出場を決めているワトソンは、その後のレースでも4秒82、4秒89と立て続けに4秒台をマーク。順当にビッグファイナルへと駒を進めた。一方のトーナメントの山では予選で4秒90を計測し、決勝トーナメントでもすべての対戦で4秒台を残したウーが勝ち上がった。W杯史上最もハイレベルな優勝争いを制したのはウー。全レースで安定していた21歳は優勝決定戦でもノーミスで駆け上がり、途中で減速したワトソンを振り切った。
女子は世界記録保持者の30歳・ミロスラフが優勝。準決勝でアレクサンドラ・カルッカ、優勝決定戦でナタリア・カルッカと同じポーランド勢の双子姉妹を破った。最終レースでは自身の世界最速タイムに並ぶ6秒24を記録した。
<リザルト>
[男子]
1位:ウー・ペン(CHN)/4秒91
2位:サミュエル・ワトソン(USA)/5秒11
3位:キロマル・カティビン(INA)/5秒07
4位:ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)/5秒16
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13位:大政 涼(JPN)/5秒18 ※決勝T進出
55位:藤野 柊斗(JPN)/6秒48
56位:田渕 幹規(JPN)/6秒94
[女子]
1位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6秒24
2位:ナタリア・カルッカ(POL)/6秒75
3位:チョン・ジミン(KOR)/6秒62
4位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/8秒93
――――――
31位:林 かりん(JPN)/7秒80
41位:河上 史佳(JPN)/9秒00
CREDITS
文 編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima / IFSC