楢崎明智

1位明智、3位智亜 楢崎兄弟が好発進【ボルダージャパンカップ2024】

 スポーツクライミングの今シーズン初戦、ボルダージャパンカップ(以下BJC)が10日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAで幕を開けた。この日は男子予選が行われ、5つの課題をいずれも少ないトライ数で完登した前回王者・楢崎明智がゾーン獲得に要したアテンプト数の差で山口賢人をかわし首位通過した。

楢崎智亜

 明智の兄でパリ五輪代表に内定している楢崎智亜は3位。「寒いこともあって1、2課題目は少し硬かったけど、その後はうまく登り切れた」と5課題を完登。「出力はまだ出せる感じ。いい感覚はある」と状態がさらに上向いていくを期待させた。同じくパリ五輪行きを決めている安楽宙斗は「こんなに寒いのは初めて」と本調子とはいかず。「アップはしたんですけど、指先や足先まで体全体が冷えて力が入らず、4完登でしたが内容は最悪でした」と振り返った。順位は11位だった。

安楽宙斗

 全課題を登り切ったのは楢崎兄弟、山口、杉本怜、鷹見真洋、通谷律の6人。会場のある多久高校に通う通谷はホームの地で全完発進した。セミファイナリストには初出場ながら予選通過した10代の山田航大、長森晴が入った一方、BJCで4度優勝経験があり昨年の世界選手権にも出場した藤井快は26位で敗退した。予選20位までによる準決勝は明日8時30分から行われる。

<準決勝進出選手>

1位:楢崎 明智(日新火災)/5T 5z 8 6
2位:山口 賢人(大阪府山岳連盟)/5T 5z 8 7
3位:楢崎 智亜(無所属)/5T 5z 10 9
4位:杉本 怜(北海道山岳連盟)/5T 5z 13 12
5位:鷹見 真洋(東京都山岳連盟)/5T 5z 15 15
6位:通谷 律(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/5T 5z 17 16
7位:坂本 大河(北海道山岳連盟)/4T 5z 10 10
8位:百合草 碧皇(早稲田大学)/4T 5z 20 24
9位:緒方 良行(B-PUMP)/4T 4z 6 5
10位:川又 玲瑛(B-PUMP)/4T 4z 8 5
11位:安楽 宙斗(千葉県立八千代高等学校)/4T 4z 12 6
12位:藤脇 祐二(大阪府山岳連盟)/4T 4z 12 10
13位:天笠 颯太(無所属)/3T 5z 4 7
14位:森本 治誉(岐阜県山岳連盟)/3T 5z 9 13
15位:高田 知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/3T 5z 10 16
16位:今泉 結太(茨城県山岳連盟)/3T 4z 7 4
17位:吉田 智音(摂南大学)/3T 4z 9 8
18位:山田 航大(埼玉県立久喜北陽高等学校)/3T 4z 9 11
19位:長森 晴(所沢市立山口中学校)/3T 4z 10 14
20位:田宮 瑛人(東京都山岳連盟)/3T 4z 11 12

※左から予選順位、氏名、所属先、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数
※予選20位までが準決勝に進出

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取材・文・写真 編集部

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