小学生リード大会の岸和田CANCANカップ2023が開催 ボルダリング王者の渡辺風馬らが優勝
第4回小学生リードクライミング競技会「岸和田CANCANカップ2023」が4、5日、大阪府の岸和田カンカンベイサイドモール内で行われた。
第4回を迎える今大会も昨年に引き続きJMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)の公認大会として実施された。全国から150人近くのエントリーがあり、小学1、2年生のJユースC(男女混合)、小学3、4年生のJユースB、小学5、6年生のJユースA(いずれも男女別)に分かれて予選2本、決勝1本のルートを登り優勝者を決めた。ゲストとして関西出身の原田海、清水裕登、井上祐二、北江優弥の4人も会場に姿を見せた。
男女混合のJユースCは小学2年男子の安本記生(きお)が優勝した。同カテゴリーは4日に予選と決勝が行われ、予選は8人が2本のルートをいずれも完登したが、決勝では安本が唯一最後まで登り切った。JユースB女子は小川さくらが橋本暖(ひなた)との接戦を制した。予選2本のルートで同スコアだった4年生の2人は、決勝も32+と同じ高度で並ぶも、クライミングタイムが短かった小川に軍配が上がった。
JユースB男子は元日本代表の渡辺数馬氏、渡辺沙亜里氏を両親に持つ小学4年の渡辺風馬(ふうま)が頂点に立った。予選は両ルート完登で単独首位に立つと、決勝も終盤の43+まで進み、2位に8手差をつけて戴冠。落下後は頭を抱えて悔しさを見せるも、9月に都内で開かれた全国ボルダリング小学生競技大会に続く優勝で、全国レベルの小学生大会で“2冠”に輝いた。
JユースA女子は小学5年の海野奈花(なな)が上級生を抑えて優勝した。予選は2022年ユースフューチャーカップで2冠の西美柚奈に1位を譲ったが、決勝は3手差をつけて逆転した。同男子の優勝は小学6年の濱田琉碧(るい)。決勝は完登まであとわずかに迫る高度51+をマークし、予選首位の座を守った。
本大会は、2018年にリニューアルした岸和田カンカンベイサイドモールのシンボリックな存在として設置された国際基準のリード、スピード壁を備えたクライミングウォール「カンカンウォール」を用いて、スポーツクライミングの浸透、選手育成を図るため同年に新設された。参加者は各地から集い、リード競技(JユースCはトップロープ)における小学生の全国大会として年々その地位を高めている。今大会の決勝の模様はCS放送スカイAのYouTube公式チャンネルでライブ配信された。
【スカイA YouTube公式チャンネル】
JユースC決勝アーカイブ配信
JユースB、JユースA決勝アーカイブ配信
JユースC(小学1・2年男女混合)表彰台
1位:安本 記生(やすもと・きお)/2年男子/TOP
2位:木村 功一朗(きむら・こういちろう)/2年男子/45
3位:西尾 澄香(にしお・すみか)/2年女子/30
JユースB女子(小学3・4年)表彰台
1位:小川 さくら(おがわ・さくら)/4年/32+(4分9秒)
2位:橋本 暖(はしもと・ひなた)/4年/32+(4分24秒)
3位:坂本 和佳奈(さかもと・わかな)/4年/32+
JユースB男子(小学3・4年)表彰台
1位:渡辺 風馬(わたなべ・ふうま)/4年/43+
2位:安本 梛生(やすもと・なぎ)/3年/35+
3位:手島 佑都(てしま・ゆうと)/3年/29+
JユースA女子(小学5・6年)表彰台
1位:海野 奈花(うみの・なな)/5年/46+
2位:西 美柚奈(にし・みゆな)/6年/43+
3位:廣瀬 菫(ひろせ・すみれ)/6年/41+
JユースA男子(小学5・6年)表彰台
1位:濱田 琉碧(はまだ・るい)/6年/51+
2位:伊藤 湊(いとう・みなと)/6年/46+
3位:宮川 浬(みやかわ・かいり)/6年/43+
CREDITS
文 編集部 / 写真 盛田ちふみ