ボルダー種目のU-18で優勝した通谷律(左)と村越佳歩

通谷律がボルダー連覇 村越佳歩は初V【クライミング世界ユース選手権2023】

 韓国・ソウルで開催中のIFSCクライミング世界ユース選手権は23日、U-18のボルダー決勝を行い、男子で通谷律、女子で村越佳歩が優勝した。通谷は昨年大会に続く連覇を果たした。

 U-18(ユースA/2006年、07年生まれ)の男子には日本勢4人が出場。予選を寺川陽が、準決勝を通谷が首位で通過した。寺川は準決勝で敗退したものの、加藤頼斗、杉本侑翼が通谷とともに決勝に臨んだ。決勝は1~4位が2完登3ゾーンで並び、完登した2課題とも一撃した通谷がアテンプト数の差で頂点に立った。加藤は2位で銀メダルを獲得。杉本は4位だった。

男子表彰台に上がった(左から)加藤、通谷

 女子も予選、準決勝、決勝と全ラウンドで日本勢が1位に立った。予選は村越、準決勝は永嶋美智華が首位。準決勝の2位は村越、3位は山真奈実でファイナリスト6人のうち3人を日本勢が占めた。決勝は第1課題を村越が単独で完登、第2課題をジェニファー・バックリー(スロベニア)が唯一登り切り、第3課題を終えてゾーン獲得に要したアテンプト数の差わずか「1」でバックリーが村越をかわし首位に立った。

決勝課題を登る村越

 最終課題はバックリーが2トライ目にゾーンとトップに達したのに対し、村越は1トライ目にゾーン、2トライ目にトップに到達。これでアテンプト数の差が埋まり、2完登4ゾーン、完登とゾーン獲得に要したアテンプト数はいずれも「7」と同じスコアで並んだが、準決勝で上位だった村越がカウントバックで勝利した。初Vの村越は前回3位に続く連続表彰台。永嶋は4位、山は6位だった。

 リードで金2つを含む各カテゴリー合計11個のメダルを得ていた日本勢はこの日、新たに金2、銀1の3個のメダルを加えた。

村越はバックリー(左)との接戦を経て大会初優勝を果たした

<日本勢結果>

▼ボルダーU-18男子
1位:通谷 律(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
2位:加藤 頼斗(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
4位:杉本 侑翼(近畿大学工業高等専門学校)※決勝進出
14位:寺川 陽(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※準決勝進出

▼ボルダーU-18女子
1位:村越 佳歩(茨城県山岳連盟)※決勝進出
4位:永嶋 美智華(静岡県立静岡西高等学校)※決勝進出
6位:山 真奈実(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出

CREDITS

編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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