日本勢がリードで銀2、銅2のメダル4個を追加【クライミング世界ユース選手権2023】
韓国・ソウルで開催中のIFSCクライミング世界ユース選手権は21日、U-20のリード決勝を行い、男子で鈴木音生が2位、村下善乙が3位、女子で高尾知那が2位、小倉紗奈が3位に入り、日本勢が前日の7個に続き4個のメダルを新たに獲得した。
20歳以下のU-20(ジュニア/2004年、05年生まれ)男子は鈴木が予選を1位タイで通過し、準決勝では単独首位に浮上。同2位に関口準太、同3位に村下がつけて日本勢3人が決勝に駒を進めた。決勝は中盤付近で全選手が落下し、高度20を超えられず。8人中5人は18+のスコアで並んだ。カウントバックにより鈴木、村下が表彰台へ。1位は今シーズンのボルダーW杯第1戦八王子大会で銀メダルを手にしたハネス・ハン・デュイセン(ベルギー)で、ボルダーで大会2連覇していた18歳が1手差で3大会連続の優勝を遂げた。
女子は高尾が予選2ルートをいずれも完登し、準決勝でも首位をキープ。決勝は終盤で力尽きたが2位でフィニッシュした。予選7位、準決勝5位、決勝3位と順位を上げていった小倉は3大会ぶりの世界ユースで初の表彰台に上がった。優勝は圧巻の登りでトップにたどり着いたスロベニアのサラ・コパル。2019年の複合、21年のリード、複合、22年のボルダーに続き、4大会連続での戴冠となった。
同日にはスピードのU-16男女予選・決勝も行われ、男子1人、女子3人が出場した日本勢は全員が予選を突破したもののメダル獲得はならず。男子は石田観千が15位、女子は日本勢で唯一決勝トーナメント初戦に勝利した小屋松恋が6位、西村優杏が12位、リードで銀メダルに輝いた麦島心花が16位だった。
<日本勢結果>
▼リードU-20男子
2位:鈴木 音生(静岡県立大学)※決勝進出
3位:村下 善乙(法政大学)※決勝進出
7位:関口 準太(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
10位:上村 悠樹(東京都山岳連盟)※準決勝進出
▼リードU-20女子
2位:高尾 知那(中京大学)※決勝進出
3位:小倉 紗奈(同志社大学)※決勝進出
7位:葛生 真白(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
▼スピードU-16男子
15位:石田 観千(福岡県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝トーナメント進出
▼スピードU-16女子
6位:小屋松 恋(横浜隼人高等学校)※決勝トーナメント進出
12位:西村 優杏(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)※決勝トーナメント進出
16位:麦島 心花(愛知県山岳連盟)※決勝トーナメント進出
CREDITS
文 編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC