野中4位、森6位 ボルダー終え日本勢2人が決勝圏内に【クライミング世界選手権2023】
IFSCクライミング世界選手権(スイス・ベルン)は現地時間9日午前(日本時間16時開始)、ポストファイナンス・アリーナでボルダー&リード女子準決勝のボルダーを行い、日本の野中生萌が4位、森秋彩が6位といずれも決勝圏内の8位以内につけてこのあと日本時間27時30分から行われるリードにつなげた。
ボルダー&リード準決勝には、今大会のボルダーとリードの各種目の成績をもとにしたランキング20位までが進出。ボルダー全4課題はハードな内容が続き、21人中14人がゼロ完登に終わった中、日本勢2人は最終第4課題で初完登をマーク。野中は53.9ポイント、森は44.9ポイントを獲得した。首位は3度目のボルダー世界女王に輝いたばかりのヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)。再び別次元の登りを見せて唯一全完登に達し、98.9ポイントを手にした。2位のオリアーヌ・ベルトン(フランス)は3完登で79.4ポイント、3位のブルック・ラバトゥ(米国)は1完登で54.1ポイントだった。
パリ五輪の実施種目ボルダー&リードは、ボルダーとリードの各成績に応じて与えられるポイントの合計点で順位を決める。ボルダーは1つ目のゾーン獲得で5ポイント、2つ目のゾーン獲得で5ポイント加算され10ポイント、完登すると25ポイントとなり、全4課題で満点は100ポイント。そこから完登あるいはゾーンを獲得した課題においてそれまでに失敗したアテンプト1回につき0.1ポイントが減点される。今大会のボルダー&リードで決勝3位以内に入ればパリ五輪出場権が与えられる。
<ボルダーリザルト>
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/98.9pt
2位:オリアーヌ・ベルトン(FRA)/79.4pt
3位:ブルック・ラバトゥ(USA)/54.1pt
4位:野中 生萌(JPN)/53.9pt
5位:アナスタシア・サンダース(USA)/53.5pt
6位:森 秋彩(JPN)/44.9pt
7位:ジェシカ・ピルツ(AUT)/44.4pt
8位:オセアニア・マッケンジー(AUS)/34.9pt
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文 編集部 / 写真 © Lena Drapella/IFSC