安楽、楢崎ら日本男子5人がパリ五輪出場の第一関門突破【クライミング世界選手権2023】

 スイス・ベルンで開催中のIFSCクライミング世界選手権で大会日程後半に行われるパリ五輪出場権のかかったボルダー&リード種目(以下B&L)の出場選手が決定した。これは現地時間6日までに実施されたボルダー、リード各種目の順位をもとに与えられるポイントを合計し、両種目に出場した選手間で順位付けをしたもの。その20位までがB&Lの準決勝を戦い、8位までが決勝に進出。そこで3位以内に入ればB&Lのパリ五輪出場権を得ることができる(ただし1カ国から出場できるのは1種目男女各2人まで)。

 男子は日本の安楽宙斗がボルダー4位、リード2位の合計1415ポイントで1位となりB&Lの出場権を得た。両種目で決勝を戦ったのは安楽の他に3位のイ・ドヒョン(韓国)のみだった。日本勢は安楽を含めて両種目に出場した百合草碧皇、楢崎智亜、緒方良行、楢崎明智の5人全員が20位以内に入り、パリ五輪出場に向けた第一関門を突破した。出場リストにはボルダー優勝のミカエル・マウェム(フランス)、リード優勝のヤコブ・シューベルト(オーストリア)や、アレクサンダー・メゴス(ドイツ)、アダム・オンドラ(チェコ)といった東京五輪出場の6人が2大会連続出場を目指すべくエントリーリストに入った。

 B&Lの男子は現地時間9日に準決勝、同12日に決勝を行う。

<ボルダー&リード|男子出場選手>

1位:安楽 宙斗(JPN)
 1415(B 610/L 805)
2位:ヤコブ・シューベルト(AUT)
 1300(B 300/L 1000)
3位:イ・ドヒョン(KOR)
 1300(B 690/L 610)
4位:メジディ・シャールック(FRA)
 1130(B 805/L 325)
5位:ミカエル・マウェム(FRA)
 1007(B 1000/L 7)
6位:アレクサンダー・メゴス(GER)
 895(B 205/L 690)
7位:アダム・オンドラ(CZE)
 830(B 415/L 415)
8位:ポール・ジョンフ(FRA)
 820(B 325/L 495)
9位:サム・アベズー(FRA)
 620(B 350/L 270)
10位:ニコライ・ウズニック(AUT)
 565(B 545/L 20)
11位:ヤニック・フローエ(GER)
 565(B 380/L 185)
12位:百合草 碧皇(JPN)
 553(B 8/L 545)
13位:トビー・ロバーツ(GBR)
 550(B 170/L 380)
14位:楢崎 智亜(JPN)
 550(B 280/L 270)
15位:緒方 良行(JPN)
 528(B 455/L 73)
16位:ショーン・ベイリー(USA)
 485(B 30/L 455)
17位:サッシャ・レーマン(SUI)
 359.5(B 89.5/L 270)
18位:ソン・ユンチャン(KOR)
 353.33(B 3.33/L 350)
19位:楢崎 明智(JPN)
 299.5(B 260/L 39.5)
20位:コリン・ダフィー(USA)
 280.5(B 10.5/L 270)

※上段左から順位、氏名、所属国、下段左から合計ポイント、ボルダーポイント、リードポイント
※20位までがボルダー&リード種目の準決勝に出場

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編集部 / 写真 © Lena Drapella/IFSC

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