森がボルダー女子準決勝を5位通過 ガンブレットは圧巻の全完一撃【クライミング世界選手権2023】
IFSCクライミング世界選手権(スイス・ベルン)は5日、ボルダー女子準決勝を行い、日本勢で唯一予選を通過していた森秋彩が5位で決勝に進出した。
予選を総合11位で通過し、準決勝9番手で登場した森は第1課題を迷いなく進み一撃する。第2課題はルーフでのキャンパシングあるいはルーフを抜けたゾーン獲得後の一手が難関となったが、森は2トライ目に攻略してこの課題を初登。得意のスラブ課題も3アテンプトで登り切った。第4課題はランジが届かずゾーン止まりとなるも、3完登4ゾーンで暫定首位に立ち競技を終えた。
その後は世界ランキング5位以内の選手たちが森の上をいき、まずは同1位のナタリア・グロスマン(米国)、さらに同4位のオリアーヌ・ベルトン(フランス)が首位の座を奪っていった。この2人を凌駕したのが同5位のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)で、全課題を一撃で沈める圧巻のパフォーマンス。3度目の世界選手権ボルダー優勝に向けて格の違いをみせつけた。最終競技者で世界ランキング3位のブルック・ラバトゥ(米国)も全課題を完登して2位通過した。
ファイナリストにはW杯決勝常連の4人と、世界選手権のボルダーでは初めて準決勝を突破した森とゼリア・アベズー(フランス)の2人が名を連ねる形となった。世界ユース選手権でボルダー2連覇中のアベズーはW杯でも未経験の決勝を戦う。決勝は日本時間5日25時30分から行われる。
<決勝進出>
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/4t4z 4 4
2位:ブルック・ラバトゥ(USA)/4t4z 9 6
3位:オリアーヌ・ベルトン(FRA)/3t4z 4 5
4位:ナタリア・グロスマン(USA)/3t4z 4 6
5位:森秋彩(JPN)/3t4z 6 8
6位:ゼリア・アベズー(FRA)/3t4z 9 8
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CREDITS
文 編集部 / 写真 © Jan Virt/IFSC