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パラクライミングW杯第2戦で濱ノ上、會田が金、岡田が銀
今シーズンのパラクライミングW杯第2戦が現地時間12、13日、オーストリアのインスブルックで開催された。日本からは5クラスに5人が参加。このうちメダリストはつぎの3人となった。
1位:會田 祥(男子B1 視覚障がい)
1位:濱ノ上 文哉(男子B2 視覚障がい)
2位:岡田 卓也(男子RP1 神経・身体障がい)
神経・身体障がいクラスの岡田は、体を思うとおりに動かせない。それでも、肘関節をあまり大きく曲げることなく、最終局面まで高度をかせぎ2位となった。5月に行われた第1戦ソルトレイクシティ大会での3位に続くメダル獲得である。
視覚障がいの濱ノ上は、一挙手一投足を慎重にして高度をのばした。ホールドの効き具合までもサイトガイドの宮本さんと声で確認し合いながら登るのは、ブラインドクラスならではのシーン。2位のラウル・シモン・フラスコ選手(スペイン)を引き離しての優勝となった。
同じく視覚障がいの會田選手は、競技時間6分のなか残り1分であと10手ほども残る展開となる。ここから彼はスピードを上げ、サイトガイドの田中さんもフルアクセルで指示を出した。結果、時間ぎりぎりでトップをホールド。このルートを使った男子B2、B1クラスでは唯一の完登となり、今シーズンのW杯2連勝。これが大会のトリを飾り、音楽が鳴り響き、観客の盛大な歓声で大会は幕を閉じた。
CREDITS
文 蓑和田一洋(パラクライマー) / 構成 編集部 / 写真 © Lena Drapella/IFSC