ボルダー男子年間首位の楢崎智亜

W杯ボルダー最終戦、リード開幕戦がインスブルックで開催 年間王者争いクライマックス、昨季2勝の森秋彩エントリー

 クライミングW杯のボルダー最終第6戦、リード第1戦がオーストリア・インスブルックで14~18日(日本時間14~19日)に行われる。

 14~16日(同14~17日)に予定されているボルダーには男子114人、女子99人がエントリーしており、IFSC(国際スポーツクライミング連盟)によればいずれも今シーズンの最多人数で、17、18日(同17~19日)に行われるリードの男子114人、女子96人はともにW杯史上2番目の多さだという。両種目には今年のリードジャパンカップ王者・小俣史温が出場予定で、W杯デビューを果たす。

 最終戦を迎えるボルダーで最注目は年間優勝争い。3000ポイントで男子首位に立つのは楢崎智亜。しかしW杯全6戦に出場すると最も成績の低かった大会での獲得ポイントは除かれるため、仮に優勝して1000ポイントを得ても350ポイントが引かれて積み上げられるのは650ポイント。年間2位のイ・ドヒョン(韓国)が準優勝した場合は抜かれてしまうため、楢崎の年間優勝は他選手の結果に左右される状況だ。女子は野中生萌が日本勢最高4位につける。調子を上げている首位ナタリア・グロスマン(米国)の年間3連覇阻止は簡単ではないが、数字上は逆転可能となっている。

 一方のリードで注目は昨季W杯で2戦2勝した森秋彩。昨年同様に絶対女王のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)を破り頂点に立てるか。また昨季男子年間2位だった本間大晴は3月に負った足首のケガから復帰する。見どころ豊富なインスブルック大会は日本時間14日16時開始予定のボルダー女子予選でスタートする。
 

クライミングW杯2023 インスブルック大会(ボルダー第6戦、リード第1戦)

スケジュール

6月14日(水)[ボルダー]
09:00 ~ /女子予選(16:00 ~)
19:30 ~ /女子準決勝(15日 02:30 ~)
6月15日(木)[ボルダー]
09:00 ~ /男子予選(16:00 ~)
19:30 ~ /女子決勝(16日 02:30 ~)
6月16日(金)[ボルダー]
13:00 ~ /男子準決勝(20:00 ~)
19:30 ~ /男子決勝(17日 02:30 ~)
6月17日(土)[リード]
09:00 ~ /男女予選(16:00 ~)
19:00 ~ /男女準決勝(18日 02:00 ~)
6月18日(日)[リード]
19:30 ~ /女子決勝(19日 02:30 ~)
20:30 ~ /男子決勝(19日 03:30 ~)

※スケジュールは予告なく変更される場合があります
※()内は日本時間

日本代表出場予定選手

[ボルダー男子]
安楽 宙斗(千葉県立八千代高等学校)
楢崎 明智(日新火災)
小俣 史温(東京都山岳連盟)
緒方 良行(B-PUMP)
楢崎 智亜(無所属)
藤井 快(無所属)
佐野 大輝(Dボル・大器グループ)
通谷 律(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)

[ボルダー女子]
森 秋彩(茨城県山岳連盟)
松藤 藍夢(日本大学)
野中 生萌(無所属)
伊藤 ふたば(デンソー岩手)
関川 愛音(八戸学院光星高等学校)
青柳 未愛(日本大学)
中川 瑠(日本大学)

[リード男子]
安楽 宙斗(千葉県立八千代高等学校)
楢崎 明智(日新火災)
楢崎 智亜(無所属)
小俣 史温(東京都山岳連盟)
本間 大晴(無所属)
百合草 碧皇(早稲田大学)
吉田 智音(摂南大学)
緒方 良行(B-PUMP)
樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)

[リード女子]
森 秋彩(茨城県山岳連盟)
松藤 藍夢(日本大学)
伊藤 ふたば(デンソー岩手)
野中 生萌(無所属)
小池 はな(川口市立高等学校)
谷井 菜月(明治安田生命)
中川 瑠(日本大学)

※左から氏名、所属先(出場予定選手、所属先は5月26日時点)

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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