森秋彩

森秋彩「まだ行けそうな余力と距離感だった」【ボルダー&リードジャパンカップ2023】予選後の選手コメント

 8日に行われたボルダー&リードジャパンカップの男女予選は、男子は緒方良行、女子は森秋彩が首位で明日9日の決勝に進出した。一方、智亜、明智の楢崎兄弟はボルダーで振るわずに予選敗退を喫した。以下、予選を終えた選手たちのコメント一覧。

▼緒方良行(男子予選1位)
「2月のボルダージャパンカップとリードジャパンカップであまり成績が良くなかったので不安要素はあったが、4月からのW杯シーズンに向けてずっと調整してきていた。明日が本番になると思うが1位通過は自信になる。(ボルダー3課題目の完登後に喜んでいたが?)スラブでさらに凹角という長年苦手にしていた課題だった。克服のためにずっと取り組んできたがなかなか結果は出ず、それを一撃できたので成長したのかなと思えてうれしかった」

▼安楽宙斗(男子予選2位)
「ボルダリングでトライ数を少なく3完登できた。今まではトライ数がかかってもいいからとりあえずしがみついて完登するスタイルだったので、今回はそこが決勝に進む上で有利になったかなと思う。(完登者が2人だけだった第4課題を登り切ったが?)カンテにトウフックする選択肢がぱっと頭に思い浮かび実行できたのが完登の要因だった。リードは正直寒さがあって手もかじかんでいた。他の選手が完登かゴール落ちかわかっていた中で、レストしながら落ち着いて慎重に完登できたと思う」

▼藤井快(男子予選4位)
「ボルダーとリードどちらも納得できる内容で明日に向けて励みになる一日だった。明日が本番になると思うので、この後しっかり休んで、優勝できるように頑張りたい。(明日注目してほしい部分は?)完登したら(家族に向けた)手話のポーズをするので注目してもらえれば」

▼楢崎明智(男子予選9位)
「ボルダーでいつもだったら出るようなムーブが出なかったり、途中でいろんなムーブが頭に浮かんでいたのに再現しようとしなかったりで頭が回っていなかった。リードは自分の競技前に音の感じで完登した人数を数えてしまっていた。もう決勝に残れないとわかり、どのみちパンプはしていたが最後の一手にその想いの分が足りなかったと反省している。(あと2週間でW杯初戦の八王子大会を迎えるが?)とにかく楽しみ。残りの2週間で、指皮がなくて最近できていなかった追い込みをしてW杯を迎えたい」

▼楢崎智亜(男子予選10位)
「先週ぐらいまでかなり調子が良く、いい感じでトレーニングできていたが先週に入ってから調子が落ちてきてしまい良い感覚を取り戻せずに大会を迎えてしまった。ムーブを考える上でも普段と違って『設定ムーブはこれだろうけど、今の自分だとできないのかな』というように調子の悪さに引きずられてしまった。うまく逃げ道を探せなかった。まずは(今月21~23日にW杯が行われる)八王子までにコンディションを戻さないといけない。いったん体をリセットして、少しやさしい動きから体を連動させていくようなことをやっていきたい」

▼森秋彩(女子予選1位)
「リードで完登できず、見上げてみた感じだとまだ行けそうな余力と距離感だったので悔しさがある。足を滑らせて落ちることがあまりないので自分でもびっくりしている。ボルダリングは苦手なパワー系の課題があったがなんとか自分らしい攻略法で全完登できた。しっかり休んで明日に備えたい」

▼野中生萌(女子予選3位)
「ボルダーとリード、しっかり行くところまで行けて良かった。明日につながってうれしい。(リードは風が強く気温も下がってきた時間帯だったが?)もちろんパンプもしていたが手がかじかんできていて普段登っている感じとは違い指の反応速度が遅かった。明日は最後まで振り絞り、出し切って表彰台に乗りたい」

▼伊藤ふたば(女子予選8位)
「ボルダーは良かったがリードで途中にムーブをミスしてしまい、後半は何を持っているかわからないほど手がかじかんでいて(ホールドに)コンタクトできずに落ちてしまった。ギリギリでの通過だったので明日はしっかりリードも出し切れるようにしたい。(4月から所属先がデンソー岩手となったが?)地元の企業に応援していただけるのはすごくありがたくてうれしいこと。地元にいいニュースを届けられるように頑張りたい」

「ボルダー&リードジャパンカップ2023」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 JMSCA/アフロ

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