五輪強化Sランクに入り、世界選手権代表に内定した楢崎明智

楢崎明智が世界選手権代表第1号 ボルダー&リードの第6期パリ五輪強化選手が発表

 JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)は10日、現時点におけるボルダー&リード(コンバインド)の第6期パリ五輪強化選手を発表した。男子のSランクに楢崎明智が入り、8月にスイス・ベルンで開催される世界選手権の日本代表第1号となった。

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 五輪強化選手に選ばれると、W杯のボルダー、リードの両種目に派遣されるなど2024年パリ五輪に向けた優先的な強化対象となる。S、A、Bの順に3ランクあり、優先的に出場できる国際大会やその数などに違いがある。2月に行われたボルダージャパンカップ(以下BJC)とリードジャパンカップ(以下LJC)の各順位に応じたポイントの合計数が高い順に男女で各ランク1人ずつ選ばれ、また4月8、9日のコンバインド(ボルダー&リード)ジャパンカップ(以下CJC)で表彰台に上がった場合も選出される。

 今回発表されたのはジャパンカップ2大会の結果に基づいたもので、男子は優勝したBJCで1000ポイント、12位だったLJCで300ポイントを獲得した楢崎明智がSランクに。兄で東京五輪代表の楢崎智亜がAランク、LJCで優勝した16歳の小俣史温がBランクに入った。

 女子はBJC優勝の伊藤ふたばとLJC優勝の森秋彩がAランク以上、野中生萌がBランク入り。本来であれば男子と同様にSランクが決まるはずだったが、伊藤と森はBJCあるいはLJCの成績が同じ4位でポイント差がつかなかったため、決定はCJCに持ち越しとなった。日本代表の安井博志ヘッドコーチによれば、同大会で順位が上だったほうがSランクに入るという。

 Sランクに入ると、世界選手権のボルダー、リードの単種目に最優先で出場することができ、2種目の結果次第で同選手権のボルダー&リード種目への出場が可能に。そこで3位以上(かつ日本人2位以上)に入ればパリ五輪の出場権を獲得できる。なお、スピードの五輪強化選手は昨日のスピードジャパンカップや3月1日から7月10日までに計測した公式記録などに基づいて決定する。
 

第6期JMSCAパリ五輪強化選手

ボルダー&リード男子
<Sランク>
楢崎 明智(日新火災)
<Aランク>
楢崎 智亜(無所属)
<Bランク>
小俣 史温(東京都山岳連盟)

ボルダー&リード女子
<Aランク以上>
伊藤 ふたば(無所属)
森 秋彩(茨城県山岳連盟)
<Bランク>
野中 生萌(無所属)

※左から氏名、所属先(3月10日時点)

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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