小俣史温「目標はW杯で優勝すること」【リードジャパンカップ2023】決勝後の選手コメント

 26日のリードジャパンカップ(以下LJC)男子決勝は、昨年のジャパンツアーを通過して臨んだ16歳の小俣史温が初優勝を飾り、2、3位にはいずれも18歳の鈴木音生、吉田智音が入り十代選手が表彰台を独占した。以下、男子決勝を戦った選手たちのコメント一覧。

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小俣史温(優勝)
「下部から順調に進めて、落ちたところは選択ミスしてしまったがカウントバックで何とか優勝できてとてもうれしい。リードはやはり持久力トレーニングが重要だと思っていて、それを重点的にやっていたので上部でも粘れたと思う。僕の特徴は(身体の)軸があまりブレないところ。少し悪い強度のムーブでもガタつかずに手を出せるところが強みだと思っている。今後の目標はW杯に出て優勝すること。パリ五輪には出たいがボルダリングが得意ではないので結果に繋がるかわからない。まずはリードのW杯に向けて頑張りたい。応援よろしくお願いします」


鈴木音生(2位)
「決勝と日本代表を目標に頑張ってきたが表彰台に立てたのは想定外で実感が湧かない。持久力トレーニングをベースにボルダー力も鍛えてきたので、それが予選や準決勝では生きた。決勝は真ん中の傾斜のあるところの手順がいまいちわからず、競技順も早かったので、そこがうやむやのまま始まってしまったが、実際は選んだムーブがすべて最適解のようにスムーズに進めた。最近はオンサイトの練習もたくさんやっていたので、うまく対応できたんじゃないかと思う。今後はW杯で優勝することが目標」


吉田智音(3位)
「中間部で大きなミスをしてしまい、それでパンプしてしまった。ミスは一番の反省点だが、12月頃に左手首をケガしてしまい調整があまりできていなかったので、ここまでこれてひと安心という感じ。決勝はいつものようなダブルダイノが来ず、急にテクニックというか、特に中間部で手順がわからず迷わすような印象を受けた。そこに意識を取られ過ぎて、上部と下部をあまりオブザベできないくらいだった。LJCで4大会連続表彰台は信じられない気持ち。国内では安定できているので、今年こそW杯の表彰台や優勝をしたい」


安楽宙斗(7位)
「ムーブの読み間違いで落ちるのが一番悔しい。カチを取って、一度使ったガバをアンダーで持ち、横になってクロスするのが本来のムーブだったが思いつかなかった。本当はこういう大きな大会で失敗したくなかったが、こういう大会で失敗したからこそ忘れられないと思う。今後の糧にしたい。史温くんとはユースの頃からバチバチにやりあってきたので、BJC(ボルダージャパンカップ)の(同世代の通谷)律くんの時と同じように刺激をもらえる。ボルダーとリードどちらのジャパンカップもいいところまで行けているので、このバランスを保ちながらもっと上に引き上げていきたい」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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