楢崎明智、久米乃ノ華がデサント新レーベル発表会に登場 新シーズンに向け「忙しい1年にしたい」
スポーツウェアメーカーのデサントジャパンによる人気シリーズ「MOVESPORT(ムーブスポーツ)」のニューレーベル展開と、新世代のアスリートで結成された「MOVESPORT UNIT」の発表会見が19日、都内で行われ、スポーツクライミングから昨シーズンの日本代表に名を連ねた楢崎明智と世界ユース選手権2連覇(ジュニア女子リード)を達成した久米乃ノ華が同ユニットの一員として登場した。
機能性とデザイン性を兼ね備えたという新レーベルの製品からポロシャツを着用した楢崎は「ポロシャツって着心地の悪いイメージがあったんですけど、着ているのを忘れるくらい気持ちが良い。これだったら登れるなって思います。かっこいいですよね(笑)」と軽さや動きやすさを強調。「アウトドアで登る際は長ズボンで登ることが多く、足が上げづらかったりするんですけど、これはストレッチが効いていてめちゃくちゃいい」と続けた。久米も「腕や足がつっかかる感覚がなくて動かしやすいです。(新たなムーブが生まれそう?)はい、生まれそうです(笑)」と笑顔で答えた。「MOVESPORT UNIT」には、「X Games Chiba 2022」で銀メダルを獲得したスケートボードバーチカルの芝田モト、BMXフリースタイルの大和晴彦、BMXレーシングの早川優衣、フィギュアスケートの渡辺倫果、中田璃士、中井亜美も参加。楢崎、久米は他競技選手との今後の交流にも期待した。
会見後の2人に来月のボルダージャパンカップ(2月4、5日/東京・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場)から始まる新シーズンに向けて話を聞くと、楢崎は「指をケガしていてフィジカルを上げ切れていない分、ムーブの選択や、選んだムーブに対して全力を出し切ることに注力してきました。(ボルダージャパンカップでは)迷いなく思い切って登る姿が見られると思います」と力強くコメント。「(東京五輪前後は)日本代表の選考問題などがあって疲れてしまっていたけど、去年に(兄の)智(亜)くんをはじめ日本のトップ選手が活躍するのを見て、また前線で戦いたいと心の底から思えています。今年はたくさん大会に出て、忙しい1年にしたい」と意気込んだ。一方、「今までずっと指先だけで登っていたんですけど、背中をはじめ全身をしっかりと使って登れるように意識してトレーニングしてきました」と話した久米は昨年、ソウル大会直前に負傷してW杯デビューがお預けに。「今年こそW杯に出たいし、そこで自分が世界のどのレベルにいるのか確かめたい」と、W杯出場を目標に挙げていた。
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取材・文 編集部