「パリ五輪出場権を」「W杯に出たい」 緒方、藤井、安楽が新シーズンに向けて意気込み語る
14日に都内で開かれたJMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)の2022シーズン表彰式に出席した緒方良行、藤井快、安楽宙斗の3人が、表彰式前に報道陣の囲み取材に応じた。昨シーズンの振り返りや新シーズンに向けた意気込みなどを聞いた主な一問一答は以下の通り。
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【緒方良行】
――昨シーズンを振り返ると?
「まず1番の目標にしていたボルダリングW杯の年間優勝を達成できたと同時に、リードでもすごく成長できた1年だったなと思う」
――今シーズンの目標は?
「世界選手権で表彰台に乗りパリ五輪の出場権を獲得したい。そのためにまずは世界選手権の出場権を取れるようシーズン前半戦を頑張りたい」
――(パリ五輪実施種目の1つ)コンバインドの大会は数が限られ場数を踏めないこともあると思うがそのあたりはどう考えている?
「フォーマット通りのトレーニングは正直できていないが、例えばリードのトレーニング前日にボルダリングで身体を追い込みあえて次の日リードの練習をしたり、1日の中でも最初にボルダリングである程度登りその後持久力を鍛えるようなトレーニングに移ったりして、スタミナ作りをしている」
――来月行われる今シーズン初戦のボルダージャパンカップはどういう位置づけで臨む?
「(昨シーズンの成績により)幸いにもW杯の出場権はボルダリングもリードも持っているが、世界選手権までを考慮すると確実に成績は残しておいたほうがいいし、あまり得意ではない国内大会のボルダリングのスタイルに対しても強化してきているので、どれくらい成長できているのか楽しみにしている」
【藤井快】
――昨シーズンを振り返ると?
「上出来だったかなと思う反面、課題も見えたシーズンだったので、しっかりトレーニングしてきている」
――具体的にどの部分を?
「ボルダリングは上半身の力やパワフルな課題などに改善点を感じた。そのあたりの強化を昨年8月頃から始めている。少しずつ体も変わってきたかな?というところ」
――今シーズンの目標は?
「もちろんパリ五輪の出場権獲得になるが、まずは(W杯の)日本代表の選考、そして世界選手権の日本代表選考と、一つひとつが大きな関門になってくる。目の前の大会が目標になる」
【安楽宙斗】
――昨シーズンを振り返ると?
「とても飛躍できた年だと思っていて、最初は世界ユースに向けてトレーニングを積んでいたが、どんどん強くなれて、コンバインドジャパンカップでも優勝できてとてもうれしい年になった」
――飛躍できた1番の理由は?
「今まであまりやらずにいた筋トレを5月頃から始めて、時間とともにその成果が実り、結果に繋がったと思う。今はメニューも変わってきたが、僕は一般より力が低い感じだったので、最初の半年は全身をバランス良く鍛えるような基礎的な筋トレをずっと続けてきた。それまで動きだけで登っていたのが、力でうまく補えるようになったと思う」
――今シーズンの目標は?
「ジャパンカップにユースの大会と、大きな大会がいくつもあるので、その一つひとつを通過点だと思いモチベーションを上げて、強さを維持できたらいいなと思う」
――パリ五輪への意識は?
「もちろんパリ五輪には出たいが、その前にまずはW杯に出たい」
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文・写真 編集部