プロクライマー安間佐千のドキュメンタリー映像がNFTで限定販売　三部作を順次リリース

　プロクライマーの安間佐千に密着したドキュメンタリー映像三部作が、新しい映像プラットフォーム「Roadstead」で順次公開される。本日6日、そのシリーズ第1弾がリリースされた。

　この三部作は、「Roadstead」の開発元・株式会社ねこじゃらしと、CSスポーツチャンネル「スカイA」を運営する株式会社スカイAが共同制作したもの。2015年にスカイAが放送した、スペインのハードルートに挑む安間の姿を描いたドキュメンタリー番組「もうひとつのクライミング～世界最難関への挑戦～」を初パッケージ化した第一部、小豆島での新ルート開拓の様子を捉えた未公開映像の第二部、第三部で構成される。

　1989年生まれの安間は2012、13年のW杯年間優勝に輝くなどリードの世界的名手として知られ、現在は岩場での活動に重きを置いている。プロデューサーを務めるスカイAの小田部拓氏によれば、第一部ではW杯年間連覇の次に岩場での難関ルート攻略を目標とした安間の挑戦を収録。舞台は、クリス・シャーマ（米国）、アダム・オンドラ（チェコ）、ヤコブ・シューベルト（オーストリア）の世界的クライマー3人しか登り切れていなかったスペインを代表するルート「Fight or Flight」。オンドラの「彼のリーチでは難しいだろう」という言葉を覆すべく、自身最高グレードを更新する5.15bルートへ安間は挑んだ。

　第二部からは、瀬戸内海に浮かぶ小豆島での開拓にまつわるストーリーが展開される。第二部は国内では珍しい50m級の岩場がある「赤嶽」の未公開エリアでひと際目を引く巨大岩壁に、安間がこの地で初めて引いた5.14cほどのルート「箱舟」の開拓を中心に映像化。第三部では、同エリアで登る安間の姿や、5.15bという国内最難ルートの開拓にまい進する様子に密着する。

　全作品を通じて、“哲学的”とも言われる安間のクライミングに対する思考はもちろんのこと、迫力あるクライミングシーン、知られざる開拓の裏側、さらには豊富な岩場でクライミングエリアとしてのポテンシャルが高い小豆島の魅力も伝えていく。

　第一部は12月6日から来年1月5日までの期間限定で販売。価格は300円で、100個の上限に達した際は販売終了となる。本映像の売り上げの一部は、岩場の開拓・保全活動等を目的に、一般社団法人小豆島クライミング協会へ寄付される予定。さらにクライマーズでは、本作品の公開を記念してプレゼントキャンペーンを実施。詳細は本記事下部の応募フォームから。

Roadstead

これまでの映像配信と違い、映像コンテンツの視聴権を「NFT」として販売するプラットフォーム。ブロックチェーン技術により映像作品の購入者（持ち主）が証明され、またDRM（デジタル著作権保護）技術によりコピーやダウンロードができないため、購入者のみが視聴できる。購入した映像を第三者に転売、レンタルする機能も搭載予定。株式会社ねこじゃらしが開発・運営する。
https://www.nekojarashi.com/roadstead/