林かりんが日本女子3人目の決勝トーナメント進出【スピードW杯2022第2戦 ソルトレイクシティ大会】
クライミングW杯のスピード第2戦ソルトレイクシティ大会が現地時間20日に行われ、17歳の林かりんが予選を通過して16位でフィニッシュ。野中生萌、野口啓代に次いで日本女子3人目となるW杯決勝トーナメント進出を果たした。
今年のスピードユース日本選手権でユースAを制し、ジャパンカップで2位に入っていた林は、予選で8.66秒をマーク。予選通過ライン上の16位に滑り込んだ。出場2戦目での決勝トーナメント進出は、日本女子のスピードW杯における最短記録となった。ベスト8入りを懸けたトーナメント初戦では世界記録保持者で今季開幕戦を制したアレクサンドラ・ミロスラフ(ポーランド)と対峙。中盤以降で減速し敗退したものの、絶対的女王との真剣勝負は大きな経験となったに違いない。
ミロスラフはその後も勝ち続け、開幕2連勝を達成。出場したW杯では4連勝で、W杯と世界選手権を合わせると9戦連続での表彰台となった。さらに2、3位にはアレクサンドラ・カルッカとナタリア・カルッカの双子姉妹が入り、ポーランド勢が表彰台を独占した。男子では世界記録保持者のキロマル・カティビン(インドネシア)が優勝。日本勢最高は池田雄大の18位だった。
林かりんコメント
「2回目のW杯、初めての決勝はまったく緊張することなくリラックスして登ることができました。予選の登り・タイムはあまり良くなく、決勝では楽しむことを目標にしていました。私は、楽しむといいタイムやいい登りができるので楽しむことができて良かったです。改善点もいくつか見つかったので来週の大会に繋げていけるように頑張りたいです」
<リザルト>
[女子]
1位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6.93秒
2位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/7.83秒
3位:ナタリア・カルッカ(POL)/7.52秒
4位:エマ・ハント(USA)/7.58秒
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16位:林 かりん(JPN)/8.98秒 ※決勝T進出
17位:河上 史佳(JPN)/8.78秒
[男子]
1位:キロマル・カティビン(INA)/5.64秒
2位:ノア・ブラッチ(USA)/fall
3位:ベドリック・レオナルド(INA)/5.59秒
4位:ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)/fall
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18位:池田 雄大(JPN)/6.12秒
24位:三田 歩夢(JPN)/6.47秒
25位:藤野 柊斗(JPN)/6.59秒
26位:梶 晃悠(JPN)/6.71秒
30位:竹田 創(JPN)/6.85秒
CREDITS
文 編集部 / 写真 JMSCA