5.17秒の世界新記録をマークしたキロマル・カティビン

男女で5.17秒と6.64秒の世界新記録が誕生【スピードW杯2022第1戦 ソウル大会】

 クライミングW杯の韓国・ソウル大会が6日に幕を開け、初日に行われたスピード第1戦で男女とも世界新記録が誕生した。

 世界新を樹立したのは、男子は5.17秒のキロマル・カティビン(インドネシア)、女子は6.64秒のアレクサンドラ・ミロスラフ(ポーランド)。従来の記録は5.20秒、6.84秒で、ミロスラフは昨夏の東京五輪で自らがマークした記録を破った。

自らの女子世界記録を更新したミロスラフ

 いずれも予選で計測され、首位通過した2人は予選上位16人による決勝トーナメントでも順当に勝ち進む。キロマルは3レース続けて5秒台を記録し、同じく5秒台を続けたベドリック・レオナルドとのインドネシア勢対決に臨んだ。最終レースではキロマルがまさかのフライングで2位に甘んじ、この大会まで世界記録保持者だったベドリックが今季初戦を制した。3位にもインドネシア人選手が入り、同国が表彰台を独占した。

 一方のミロスラフはビッグファイナル行きを懸けた一戦で6秒台を再び計測。ギアを上げると、エマ・ハント(米国)との優勝決定戦でも6.72秒の好タイムを残し、自身が出場したW杯では3大会連続となる優勝を飾った。

 日本勢はジャパンカップ王者の大政涼、河上史佳ら男子4人、女子3人が出場。W杯初出場が6人を数えた中、最高成績は男子は池田雄大の19位、女子は河上の18位で、決勝トーナメント進出はならなかった。

<リザルト>

[男子]
1位:ベドリック・レオナルド(INA)/6.96秒
2位:キロマル・カティビン(INA)/false start
3位:ラフマド・アディ・ムリョーノ(INA)/5.58秒
4位:ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)/fall
――――――
19位:池田 雄大(JPN)/6.15秒
20位:大政 涼(JPN)/6.17秒
28位:梶 晃悠(JPN)/6.72秒
34位:藤野 柊斗(JPN)/8.55秒

[女子]
1位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6.72秒
2位:エマ・ハント(USA)/7.23秒
3位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/7.24秒
4位:フランジスカ・リッター(GER)/7.58秒
――――――
18位:河上 史佳(JPN)/8.48秒
19位:竹内 亜衣(JPN)/8.62秒
20位:林 かりん(JPN)/8.67秒

※左から氏名、所属国、成績
※成績は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

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編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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