表彰台に上がった(左から)林かりん、河上史佳、竹内亜衣

中学3年の河上史佳が初出場初優勝! 林かりんとの鳥取勢対決を制する【スピードジャパンカップ2022】

 スポーツクライミングの第4回スピードジャパンカップが6日午後、京都府亀岡市の「サンガスタジアム by KYOCERA グラビティリサーチ」で行われ、女子は林かりんとの鳥取勢対決を制した中学3年の河上史佳が初出場初優勝を飾った。

 10人がエントリーした予選は、午前のユース日本選手権(以下SYC)でユースAを制した林が安定して8秒台を記録。この日2度目の自己記録更新に迫る8.42秒で首位通過を果たした。2位は8.93秒の河上史佳で、SYCのユースA優勝決定戦を戦った2人がジャパンカップ予選から上位争いを演じた。

林はユースAながら伊藤ふたばの持つジュニア女子日本記録のタイムを上回る

 トーナメント戦の決勝ラウンドに予選上位8人が駒を進めると、その初戦で林が8.16秒をマーク。1カテゴリー上のジュニア女子日本記録(8.32秒)をも上回る快挙となった。林が準決勝を勝ち抜いた後、準決勝2レース目で河上も8.64秒を叩き出し、SYCに続く自己記録更新。2人は再度ビッグファイナルで相まみえることとなった。

ビッグファイナルは午前に行われたユース日本選手権ユースA優勝決定戦の再現となった

 ラストレースはほぼ互角の序盤となり、中盤から林が抜け出すことに成功。しかし、ゴールまで残りホールド2手となったところで足の踏み位置が定まらずにまさかの失速。河上が追い抜いて大会初優勝を決めた。8.63秒でさらに自己新をマークした河上は2学年上の先輩を打ち破り、ジャパンカップ初出場で初優勝。一方、安定して好タイムを出していた林は最後の最後にミスを犯し、優勝が目前ですり抜けていった。3位には金谷春佳とのスモールファイナルを制した竹内亜衣が入り、ジャパンカップ表彰台はSYCのユースAと同じ顔ぶれとなった。

林がゴール下で足踏みする間にゴールパッドを叩いた河上。記録は8.63秒で、この日4度目の自己新だった

河上はこの後の優勝インタビューで感極まり涙。林も目を潤ませていた

<決勝リザルト>

1位:河上 史佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/8.63秒
2位:林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/9.45秒
3位:竹内 亜衣(愛知県山岳連盟)/9.47秒
4位:金谷 春佳(無所属)/9.93秒

※左から氏名、所属先、成績
※成績は、1・2位はビッグファイナル(1位決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

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編集部 / 写真 窪田亮

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