本間大晴「まだ気持ちの整理がついていない。でも、本当にうれしい」【リードジャパンカップ2022】男子決勝後の選手コメント

 13日に行われた第35回リードジャパンカップ(以下LJC)男子決勝は、22歳の本間大晴が頂点に立ち4大会ぶり2度目の優勝を果たした。以下、表彰台に上がった本間、吉田智音、藤井快のコメント一覧。

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本間大晴(優勝)
「(今の心境は?)まだ気持ちの整理がついていない……。でも、本当にうれしい。決勝ルートは登れるかわからないほど難しい印象があって、ただ全力で最後まで出し切ろうと思った。ボルダリングの動きが出てくると対応できない部分があったので、今大会に向けてボルダリングをメインにトレーニングしてきた。(その要素が強く決勝進出の鍵を握った)準決勝の17手目を止められた時はその成果を感じられた。

 (5年前の優勝から何が変わった?)身体的にも、精神的にも柔軟に対応できるようになった。一番はフィジカル面の成長で、現場処理能力も成長できていると感じる。それはボルダリングの練習も関係しているが、リードの登り込みで腕が限界になってからでも動ける能力を高められたからだと思う。今シーズンはリードW杯の年間表彰台、年間優勝を目指したい。パリ五輪はもちろん狙っているが、まずはリードのW杯に集中したい」


吉田智音(2位)
「悔しい結果。余力がまだあった中、最後のレストポイントで残り30秒というのを見て、完登にはさすがに30秒は必要だと思い(落下したパートは)少し焦りが出てしまった。まだ詰めが甘いなという感じ。(先週のボルダリングジャパンカップは7位と調子が良さそうだが?)予選通過できるかどうかくらいに考えていたので、7位という結果に自分自身が一番驚いている。ボルダリングは今まで楽しんで登ることが多かったが、苦手なスラブの同じ課題を苦手な感覚がなくなるまで何度もやり込むなど意識的に練習するようになり、準決勝ではそのスラブを2つとも完登できたので練習成果がうまく出た。

 (両大会の成績により第4期パリ五輪強化選手のSランク入りが近づいたが?)Sランクには手が届かないと思いそれについてはまったく考えていなかったが、ボルダリングジャパンカップで7位に終わってから強く意識するようになった。パリ五輪はもちろん出たい。自分の実力ではまだ厳しいと考えていたが狙っていこうと思う。去年は国際大会に合計6戦出たが一度しか決勝に行けず悔しい思いをしたので、今年はコンスタントに決勝に残りたい。ボルダリングW杯でもまだ準決勝に残るのは厳しいと思うが実力を上げていきたい」


藤井快(3位)
「優勝を狙っていたし、準決勝までの調子はすごく良かったので悔しさが残るが、あれ以上は疲労度的に難しかったと思うので出し切れたという意味では悪くなかった。準決勝がリスキーで跳ぶようなムーブのあるストレスを感じる決勝でよく出るような課題だったので、決勝はどうなるかと思っていた。パッと見た時には“ルートらしい”というか、前腕に訴えるような内容で、持久力に自信はなかったので不安だなという印象を受けたし、オブザベーションしてもムーブはわからなかった。

 (得られた収穫は?)準決勝は攻めた良い登りができたし、あの登りが普段から発揮できればパフォーマンスは上がっていくと感じられた。決勝はどうしても持久力の問題が出てきたので、そこはしっかり登り込んで、準決勝と決勝の間をどう過ごすかということを課題にしたいと思う。(これでリードW杯の出場権も手にしたが)昨年まではW杯決勝に残る実力がなかったので、今年はしっかりレベルを上げてリードでも表彰台に乗れるよう頑張りたい」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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