森秋彩、本間大晴が首位発進 楢崎智亜はまさかの最下位で予選敗退【リードジャパンカップ2022】
スポーツクライミングの第35回リードジャパンカップが12日、千葉県印西市の松山下公園総合体育館で開幕。初日は男女予選が行われ、女子は森秋彩、男子は本間大晴が首位発進した。
2ルートを登る予選はいずれも下部から気の抜けない展開が続き、完登を記録したのは男子Aルートでの本間、百合草碧皇、女子Bルートでの森、谷井菜月の計4人。この内、もう一方のBルートで終盤の30+まで進み2位タイにつけた本間、Aルートでも1位の高度(32+)に達した森が総合1位となった。男子Bルート、女子Aルートでは完登者は現れなかった。
先週末にボルダリングジャパンカップ(以下BJC)で初優勝を遂げた楢崎智亜はミスが続いてまさかの予選敗退。1本目の中盤15手目を取りに行く際に保持していた左手ピンチが抜けてしまい落下すると、挽回を期して臨んだ2本目は1つ目のクイックドローにロープがかかり切っておらずそのまま次のクリップをしてしまったため規定により競技終了。高度は3で総合成績でも最下位の51位に沈んだ。ボルダリングW杯の出場権はすでに得ている楢崎だが、リードの日本代表選考を兼ねた今大会で予期せぬ結果に終わったことでリードW杯の出場は厳しい状況に。BJCと今大会の順位をかけ算し、その数の小さい上位2人はパリ五輪強化選手Sランクとなり今季リードW杯、さらには9月アジア競技大会の出場権も得られるが、楢崎は他選手の結果を待つ身となった。
楢崎以外にも、昨季W杯年間3位だった樋口純裕は31位、BJC女子優勝の倉菜々子は34位で敗退。準決勝進出条件の26位以内に入れなかった。BJCで表彰台に上がった土肥圭太、藤井快、野中生萌、伊藤ふたばは順当に予選を通過している。準決勝は明日13日の10時30分から男女同時に行われる。
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取材・文・写真 編集部