表彰台に上がった(左から)土肥圭太、楢崎智亜、藤井快

楢崎智亜が圧勝! ボルダリングで初の国内制覇を飾る【ボルダリングジャパンカップ2022】

 6日午後、第17回ボルダリングジャパンカップ(三重・四日市ドーム)の決勝が行われ、男子は2位に2完登差をつけるなど圧勝した楢崎智亜が大会初優勝を飾った。

 男子決勝には土肥圭太、川又玲瑛、山口賢人、藤井快、井上祐二、楢崎の準決勝上位6人が進出。第1関門のダイナミックな強傾斜課題は昨年9月の世界選手権でワンツーフィニッシュを果たした楢崎(同2位)、藤井(同1位)が完登。2人が国内大会でも優勝争いをリードする。

 サイファーからコーディネーションムーブに繋げる第2課題では楢崎が4トライ目にゾーンを獲得。その後一度は落下するも直後のトライで粘りを見せ、足位置をじりじりと上げていき最後のトライで攻略。他に完登者は出ず、楢崎が大きなアドバンテージを得た。

 勝負のゆくえは早くも第3課題で決着する。楢崎は不安定な足場から立ち上がるゴール取りをピタリと止め、その後1完登差で追う藤井が力尽きたことで優勝が確定した。

 最終課題は華麗なダブルダイノを決めるなど軽やかにかけ上がり、全完登で自ら優勝に花を添えた。16年、19年に世界選手権とW杯年間(いずれもボルダリング)を制するなど長年日本代表のエースとして君臨してきた25歳の楢崎だが、意外にも国内最高峰の大会であるBJCでの優勝はこれが初めて。準決勝6位からの逆転で念願のタイトル獲得となった。

優勝を決めた後の最終第4課題を完登し喜ぶ楢崎

 2位には準決勝首位だった土肥、3位には前回王者の藤井が入り、初の決勝を戦った山口は2完登と健闘して4位。さらに5位・井上、6位・川又と続いている。

 女子は倉菜々子、男子は楢崎と男女で新たな優勝者が誕生した2022シーズン初戦のBJC。1週間後の12、13日には、リード種目の国内一決定戦「第35回リードジャパンカップ」が千葉県印西市で行われる。

準決勝首位だった土肥は第3、第4課題を登り切って2位でフィニッシュ。BJCでは3年ぶりの表彰台で自己最高位を更新した

男子最多5度目の優勝を狙った藤井は3位だった

<決勝リザルト>

1位:楢崎 智亜(TEAM au)/4t4z 11 9
2位:土肥 圭太(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)/2t4z 3 13
3位:藤井 快(TEAM au)/2t3z 5 7
4位:山口 賢人(大阪府山岳連盟)/2t3z 7 11
5位:井上 祐二(無所属)/1t3z 2 9
6位:川又 玲瑛(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)/1t2z 2 12

※左から順位、氏名、所属先、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

「第17回ボルダリングジャパンカップ」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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