女子表彰台=(左から)野中生萌、倉菜々子、伊藤ふたば

倉菜々子が国内女王に輝く 野中らを抑えて初の戴冠【ボルダリングジャパンカップ2022】

 三重県の四日市ドームで6日午後、第17回ボルダリングジャパンカップ(以下BJC)の女子決勝が行われ、唯一全完登した倉菜々子が東京五輪銀メダリスト・野中生萌らを抑え大会初優勝を果たした。

 決勝にはこの日午前の準決勝を勝ち抜いた野中生萌、森秋彩、伊藤ふたば、青柳未愛、倉、菊地咲希の6人が進出。第1課題では壁を向いた状態で背中方向に飛び出していくダイノを成功させ、距離のある一手も止めた倉、野中が攻略する。

 第2課題は慎重な足さばきで緩傾斜の難関を倉が切り抜けた一方、野中が失敗。倉は第3課題でも前半のダイナミックなムーブを5トライ目に決め、カチの後半パートもクリア。唯一の3連続完登で優勝にリーチをかける。

うれしい初優勝となった倉

 登り切れば優勝の最終課題は今ラウンドで初めての一撃。得意とするダイナミック系課題が多く並んだ中でしっかりと決め切った倉が栄えあるボルダリング国内女王の座を手にした。

 2位には見事なボディバランスで2つの一撃を含む3つの完登をマークした野中、3位には第2課題まで完登ゼロの状態から挽回した伊藤が入った。前回優勝の森は2完登したものの苦手とするダイナミック系課題がネックとなり4位でフィニッシュ。1つの一撃を決めた青柳は5位、菊地は6位でともに初めてとなったBJC決勝を終えた。

野中は卓越したボディバランスで第1課題を2トライ、第3・第4課題を1トライで完登。見せ場を作った

第3、第4課題で追い上げて3位に入った伊藤

<決勝リザルト>

1位:倉 菜々子(愛知県山岳連盟)/4t4z 13 12
2位:野中 生萌(無所属)/3t4z 4 7
3位:伊藤 ふたば(TEAM au)/2t3z 6 7
4位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)/2t2z 9 8
5位:青柳 未愛(東京都山岳連盟)/1t2z 1 3
6位:菊地 咲希(日新火災)/0t3z 0 17

※左から順位、氏名、所属先、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

「第17回ボルダリングジャパンカップ」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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