安楽宙斗「明日にすべてが懸かっている」【ボルダージャパンカップ2023】予選後の選手コメント

 4日に行われたボルダージャパンカップ2023(以下BJC)の男女予選は、男子は安楽宙斗、女子は伊藤ふたばらが首位通過を決めた。それぞれの競技を終えた後、安楽、楢崎智亜、藤井快、緒方良行、伊藤、野中生萌、森秋彩が報道陣の囲み取材に応じた。以下、選手たちのコメント一覧。


安楽宙斗(男子予選1位)
「全完登が何人かいると思っていたのでびっくりしている(全5課題中唯一の4完登)。登れなかった2課題目で休むという判断をしてすぐ撤退できたこと、他の課題で何度落ちても冷静に焦らずいられたのが結果に繋がったと思う。落ちた1回1回のトライで手の位置をどうするか、足の位置をどうするか、力の入れ具合をどうするかなど細かく瞬時に分析できた。肩回りの安定性を重要視してトレーニングしてきたので、プッシュする課題ではそれが生きたと実感した。3完登の人たちはトライ数が2桁いっていない人がほとんど。少ない回数で登り切ることを意識していきたい。W杯に出られるかどうか、日本代表に選ばれるかどうかが明日にすべて懸かっているので、準決勝にしっかり備えて、決勝でも活躍したい」


楢崎智亜(男子予選4位)
「身体の動き自体は良かったがムーブを判断するスピードが遅かったり1トライで修正できなかったりしたので改善したい。BJCは準決勝がハードになることが多い。今大会は(近年のBJCから)壁が変わり傾斜も少し強いところが多いので、かなり体力を使う課題が増えてくると思う。本当に1トライ1トライを集中して登っていかないといけない」


緒方良行(男子予選9位)
「対策してきた苦手な動きがあまりできなかったので反省している。(苦手な動きは)手のひらで押すような動き。(失敗した)3、4課題目が正にそう。シーズンの出だしとしてはまだ予選だけだが悪くないと思う。BJCには少し苦手意識がある。今日で言うと1課題目のポケットに指2本で入れるところ。指が入ればすごく簡単だが入らないと(攻略は)不可能。そういう運で勝負させるところや、2、3課題目の保持力は不要だが手のひらのフリクションが必要といった課題で勝負が分かれることが多い。そこは海外の大会と比べると特徴的だなと思う」


藤井快(男子予選10位)
「久しぶりの大会ということもあって緊張した。課題もハードでとても苦しかった。完登こそできなかったが全体的にゾーンは取りこぼすことなく、内容としては次に繋がると思っている」


伊藤ふたば(女子予選1位)
「予選の課題は例年に比べると“完登しなきゃいけない課題”だと感じた。強度の難しさというより、バランスやリスクの面での悪さがあった印象。まだオフのトレーニング成果は感じられていないが、5完5撃としっかり集中してトライできたのは良かった」


野中生萌(女子予選3位)
「全完登で準決勝に進出することができうれしく思う。3課題目はパワー的な要素が一番強いと思った課題で、そこを楽に気持ち良く登れたのは良かった。日々の積み重ねが生きたと思う。明日も次のラウンドに進めるよう頑張りたい」


森秋彩(女子予選10位)
「全完登したかったが3課題目で距離出しが足りず順位を落としてしまい悔しい。去年から壁が変わり、ダイナミックな動きやスラブ、かぶりなどいろんな要素が盛り込まれていて、オールマイティな能力が求められるラウンドだったと感じた」

「ボルダージャパンカップ2023」大会特設サイト
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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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