野中生萌が自身の出演する映画『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』試写会に参加 今年の漢字は「信」
東京五輪のスポーツクライミング女子複合で銀メダルを獲得した野中生萌が11月25日、都内の映画館で行われた「『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』プレミア試写会 supported by adidas」に参加した。
『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』(2022年1月18日からアマゾンなどで配信予定)は、東京五輪に出場した野中生萌、ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)、ショウナ・コクシー(イギリス)、ブルック・ラバトゥ(米国)の女性クライマー4人を2年間にわたり追いかけた長編ドキュメンタリー映画。五輪出場権をかけた大会の模様をはじめ、新型コロナウイルスの感染拡大により当初の予定に狂いが生じてしまった過酷なシーズン下で奮闘するトップクライマーたちの姿を描き出している。
東京五輪の柔道男子66キロ級金メダリスト・阿部一二三、同女子52キロ級金メダリスト・阿部詩、体操女子種目別床銅メダリスト・村上茉愛とともに登場した野中は「メダルに行きつくまでには楽しいことやうれしいことばかりではなく、つらいこともたくさんあったんだなとあらためて思い出した」とコメント。今年の漢字には「信」を選び、「たくさんの壁を乗り越えてきた中で、何が自分を前に進めさせたかといえば信じる気持ちだった。だからこそ得られた結果だと思っています」とその理由を説明した。
また、野中は試写会前の個別取材にも応じ、自身の姿が映画化されることについて「うれしいですし、不思議な感じ」と感想を述べると、印象的なシーンには「私もケガをしていて、会場で会った時はケガについての話をお互いにしていた。彼女のつらさがわかるから、そのシーンにはグッときました」とイギリス代表のコクシーがケガの手術を受ける前後の様子を挙げた。「(五輪後に滞在したフランスの)岩場を登るシーンはかなりスケールの大きな映像になっています」とクライマーを意識した見どころもPRした。
現在は東京五輪という大きな大会が終わり、フランスの岩場で刺激を得るなど来季に向けて英気を養っている。直近で目指しているのは来年2月に行われるボルダリングジャパンカップで、「再び状態を上げていきたい」とし、「来年はボルダリングのW杯に全戦出たい。そこでバンバン表彰台に乗ることが目標です」と意気込んでいた。
『THE WALL – CLIMB FOR GOLD』予告映像(英語)
CREDITS
取材・文 編集部